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児童養護施設で働こうと思ったきっかけと辞めようと思ったきっかけ10
前回は児童養護施設のやりがいについてお話しました。
大切な時期におはようからおやすみまで関われる。自分の色を出して児童と関われる事が大きかったと思います。何を児童に与えられるか自分自身を見つめてみましょう。
補足として全国児童養護施設協議会倫理綱領についても触れました。
今回もやりがいについてお話しようと思いましたが、辞めようと思ったきっかけについてお話していこうと思います。
児童養護施設の離職率について
前提として、児童養護施設の職員の離職率は高いです。私の職場でも一年で5人は辞めていました。それは結婚、転職、家の事情…。様々でした。
そして、新卒の職員が入ってきて、自然と後輩が増えていき、その新卒も一年で半分は辞めていき、中には一人だけになるケースもあります。
児童養護施設の仕事は、たしかにやりがいはあります。しかし、その分肉体的にも精神的にも相当辛い職業だと思います。
施設職員になりたいと考えている方へ
施設職員を検討している方は、一度見学、出来たら夜勤を実習する事を強くお勧めします。
なぜなら、夜勤勤務が一番大変だからです。3人で約100人の児童の安全を確保しつつ仕事を行うのは、並大抵の事ではありません。
実習させてもらうことが出来たなら、職員に気になる事も聞いてみましょう。事前に質問をしておくのも良いと思います。
理想と現実のギャップに悩んで退職した職員も多いです。電話や求人に乗っている情報だけではなく、現場の声もしっかり聞きましょう。
勤務時間が変則的かつ長時間
退職の理由のほとんどがこれなんじゃないかと思います。
早番なら6:00には出勤しなければならず、遅番なら0:00を過ぎて退勤もザラにあります。
遅番の次の日が早番だと睡眠時間はかなり短いです。
今は勤務時間を厳守するように言われていますが、私が働いていた時は残業も当たり前でしたので、勤務時間は相当長かったと思います。
さらに午前中は男子職員は夏は草刈り、冬は除雪をやっていたので肉体的にも大変でした。女子職員は内勤務やら物品購入で走り回っていました。
そして、あっという間に昼になってそこから事務仕事に入ります。眠気がピークの時は休憩室で仮眠を取っていました。
一日の業務を自分の中で組み立ててやらないと、あっという間に仕事が蓄積してしまいます。
仕事を効率的に回す事がこの職種だけではなく、社会に出て働くうえで大事なスキルなのは間違いありません。限られた勤務時間を有効に活用しましょう。
おわりに
次回も辞めようと思った理由についてお話します。
写真は今日のアグラオネマ・マリアです。