この顔に生まれたら1億円稼げる

最近、私が注目していたインスタグラムのアカウントがある。それはみなみゆずという人物のアカウントだ。


この方について簡単に紹介すると、北海道のキャバクラのエースであるらしい。

このアカウントの面白い点は、コンテンツの制作とアップロードをユズ本人ではなく、リョウというコンテンツ企画者が行っていることだ。リョウさんはユーザーのニーズを理解し、コンテンツを生み出す能力が非常に優れている。

彼のコンテンツ制作法には2つの特徴がある。

  1. リールコンテンツを制作する際、既存のコンセプト9割に対して新しいコンセプトを1割合でアップロードする。

  2. 新しいコンセプトの動画が反響が良い場合、そのコンセプトをメインにして新しいコンテンツを制作する。

分析してみます。



初期段階のコンセプト

このアカウントに初めて触れたときは、街中で偶然出会ったユズが謎なことを話して男性を困惑させるコンテンツが主流だった。この時のコンテンツの競争要素は、ユズの外見と単発的なユーモアだった。

2枚目の写真の中央に注目すると、356万ビューを突然獲得した投稿がある。この動画のコンセプトは「メンヘラ彼女の狂気の執着」だ。

この動画が人気を博すと、すぐにこのコンセプトの動画がメインでアップロードされ始めた。

(ちなみにユズのアカウントを見ると、1つのコンセプトで約20本の動画をアップロードしており、その中のいくつかは必ず数百万ビューを記録し、徐々に40〜60万ビューに戻る傾向がある。)

ヒス彼女の動画

ヒステリックな彼女の執着動画では、ユズは彼氏に対して極端な執着を見せ、携帯電話が震えるほど怒り、場合によっては彼氏を監禁することもある。コンテンツの競争要素は、脚本の面白さ、暴力的な状況による強い刺激、そしてこれは仮説だが、ユーザー層に「こんなに美しい女性が私にこれほど執着するなんて」と思わせるポイントもあるようだ。

その間、いくつかのテスト動画もあった。特に1枚目と2枚目の写真の間に位置する362万と85.2万ビューの動画は、これまで演技していたユズではなく、撮影の裏側を捉えた本物のユズの動画だった

ユズが撮影前にとても大きなプラスチックのバケツにワインを入れて飲む動画で、これも大好評を博した。

まじ酒強いw

そこからヒステリックな彼女コンセプトの動画が終わって、実際のユズの姿を捉えたコンテンツが新たに登場した。


ユズの日常

ユズは演技をせず、キャバ嬢であるユズとリョウの自然な会話や日常の様子を映像に収めたコンテンツを発信している。これらの動画の中で、ユズは謎女でもヒスカノでもなく、現実に存在するユズの姿を見せている。

このようなコンテンツ制作の流れを観察しトラッキングすることで、企画者リョウさんの意図を分析することができた。



第一に、リールを通じてオフライン店舗でありメインの収益源であるキャバクラへのユーザー流入を図った。

特にユズが所属する店舗は北海道に位置しているため、東京と比べて流動客の数が少なかった可能性がある。そのため、よりリールを通じてユズ個人のファン層を確保し、客のオフライン訪問を促した。

第二に、キャバ嬢ユズのイメージを大きく改善した。

キャバクラへの客の誘致において、最大のハードルは何だろうか?恐らく「キャバ嬢」に対する偏見ではないだろうか。人それぞれ違うかもしれないが、一般的には金にがめつい、怖い、偽りが多いといったイメージを持つことが多い。リョウはこの問題を解決するため、徐々にメディアにユズの姿を露出し、最終的には非常にさっぱりとしたユズの性格をユーザーに成功裏に伝えた。

リールを見るユーザーは、本物のユズに対して好感的で親しみやすいイメージを持つようになり、これによってキャバクラへの入店障壁が緩和された。その結果、より抵抗なくユズを訪ねることになるだろう。

以上の分析を通して、現代において業種に関わらずオンラインマーケティングが重要であることを再認識した。さらに、美しい外見を持つ女性がオンラインマーケティングにおいてどれほど強力な武器であるかを実感した。

しかし、どんなに優れた材料を使って料理をしても、シェフの腕が足りなければ残念な料理ができあがるように、強力な材料を活用するのはプ企画者の役割だということにも気づいた。

もし同じ状況が与えられたら、自分はどれだけの成果を出せるだろうか?


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