下向き戦略的思考
マッキンゼー論理力授業を読んで、
この本は重要な本である。特に「問題解決能力があるUXデザイナーなら、どんな仕事にも対応できる」という私の主張を説明している。UXデザインで問題解決にアプローチするリサーチ方法やフレームワークは、以前からコンサルタントが行っていたことを深めたものだ。
重要な話は「上向き学習」と「下向き戦略的思考」の概念である。
上向き学習は基礎から始めて徐々に知識を積み上げる方法だ。しかし、知識を蓄積するのに時間がかかり、固定観念が生まれやすい。
一方、下向き戦略的思考は、問題の本質に焦点を当て、フレームワークに従って問題を分類する。技術的な背景知識がなくても解決策を提案できる。
注目すべき点は「特定の問題を解決するのに重要なのは専門的知識ではなく、問題解決能力そのものである」ということだ。
私はこの下向き思考を早い段階から理解し受け入れていた。大企業内の管理職や役員が専門分野ではない分野に移動することに対する疑問から、デザイン思考を学び、専門知識に集中することが必ずしも正解ではないと気づいた。
しかし、このことを知っている人が周りにおらず、私の話を理解できない人が多かった。この本を読んで、私が抽象的に考えていたことが正確に書かれていて嬉しかった。
以下は、この本を読んで得たヒントのメモである。
フレームワークには一次元と多次元があり、多次元で分析することでより深い洞察が得られる。
「3年連続で20%成長した」という文には、それがナンセンスである可能性が11個もある。数値気をつける必要。
既存のフレームワークはプロジェクトによって変更することもある。例) PEST -> PEMCTへ
フレームを見る際には、MECEを考慮し、そのフレームワークがすべてを正確に分割し含んでいるかを横断的に検証する能力が重要である。
報告する際は、フレームを一つ以上使用して横断分析する必要がある。
論理学の本を読むと道筋がつかめるかもしれない。帰納法と演繹法、相関関係 / 因果関係は今や完全に理解した。
仮説を立てアイデアを出した後、それを再びリサーチして横断検証し、その仮説が正しかったかを必ずチェックすることが正しい。
これまでダブルダイヤモンドやデザイン思考を行うたび、私が違和感を感じたのは、仮説を立てアイデアを出した後、それを再びリサーチして横断検証し、その仮説が正しいかどうかを必ずチェックすることが正しいという点である。しかし、多くの人がリサーチを嫌がり、リサーチをやめて進行しようとする。フレームワーク上では、ここでリサーチをさらに行わずに先に進むべきだとされることが多い。
このような状況が頻繁に起こっていたが、マッキンゼースタイルの5つの方法を見ると、問題定義後の再検証が必ず含まれるべきだということが明らかになった。今日から、私はこれを自信を持って言うことができるようになった。
仮説がプロジェクト進行中に間違っていた場合の対処法を具体的に説明している本が少なく、残念である。
全てを終えて発表することが最後であり、発表もうまく行う必要がある。
多くのコンサルティングの思考方法を見てきたが、マッキンゼー式の思考法が自分に最も合っていると感じている。自分に合った方法論を見つけて、非常に嬉しい。
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