飲酒大国は喫煙大国?~アイルランド留学生活9~

映画の喫煙シーンが好きです。どうもケイトです。

最近、学校行く→昼ごはん→勉強→買い物→夕飯作って食べる までがルーチン化されているのですが、何故か猛烈に疲れがたまっていて、夕飯後毎日のように寝落ちしてしまっていて…風呂にも入らずに…

更新がなかなか出来なくてどうしたもんかといった感じです。

さて、アイルランドといえば思い浮かぶものって、なんでしょうか?

ギネスビール、アイリッシュウイスキー、アイリッシュパブ…うーん見事に酒ばかり笑

多くのアイルランド人にとって、お酒は生活に欠かせないもの。人口・国土ともに小さな国ですが、世界の飲酒量ランキングでは堂々の8位。ちなみに日本は59位とのこと。

日本では、居酒屋でお酒を飲みながらタバコを吸う…なんて光景が一般的かと思います。東京オリンピックまでに受動喫煙対策でどうなるかわかりませんが、現状、完全禁煙の居酒屋って結構珍しいですよね。

ここ、アイルランドではどうでしょうか。日本よりも飲酒量は数段上。それなら、軒を連ねるアイリッシュパブは、さらに紫煙たちこめる空間なのでしょうか…?

答えはなんと、 完全にNOです!

アイルランドに限らず、多くの西欧諸国では屋内喫煙が完全に禁止されており、たとえ居酒屋だろうとパブだろうと屋内でタバコは吸えません。

視点を少し変えて、価格面を考えてみます。アイルランドでは、タバコに日本のそれよりも遥かに高額な税金が課されています。

日本では現在470円のマルボロ1箱(20本)が、アイルランドだと€15くらいです。€1=130円で計算したとしても2000円近く…約4倍?

ここまで聞くと、多くの人がこう思うと思います。

「あ、アイルランドでは喫煙者が全然いないんだろうな。いたとしても、街中に吸えるところなんて全然なくて、喫煙者の肩身がとても狭いんだろうな」と…

私も、こちらに来るまではそう思っていて、元々週に数本のペースで喫煙していたのですが、これを機に禁煙するかぁなんて考えていました。

3月初頭に、ダブリン空港に降り立った私がまず目にしたのは

空港入り口前に設置された灰皿に、たむろする人の山!山!!山!!!!

写真撮っておけばよかった…と今になって後悔していますが、えええええええ!めちゃくちゃ吸うじゃん!!!!とびっくりしたことを今でも覚えています。

そうです、屋内では完全禁煙。これは確かなのですが、逆に屋外ではどこで吸っても全く問題なし!!歩きたばこも何のその!!結局パブの出入り口や中庭に膨らむ喫煙者たち!!!これがアイルランドの現状です!

日本とはある意味逆かもしれません。日本だと、屋外で吸っている方が怒られますよね。歩きたばこも、都内では条例違反で罰金ですからね。

こうしたアイルランドの喫煙事情が如実にわかる写真が以下です。

街中のいたるところにゴミ箱が設置されているのですが、ごみ箱の上には必ず灰皿が併設されています。

また、多くのパブの前には壁に取り付けるタイプの灰皿が。よく見るとタバコのマークが見えると思います。はじめ、郵便受けかな?と思っていたので、みんながココに吸殻を捨てているのを見て、マナー悪すぎだろ!!とびっくりしました。むしろマナー的には良い方だったという。

一応、歩きたばこは問題なくても、ポイ捨ては禁止されていて、見つかると怒られるそうですが、それでも街中の至る所に吸殻が落ちています。東京都内よりも、明らかにポイ捨ては多いです。

タバコ、高額なのにみんなどこからそんな金が湧いてくるんだ…?と不思議に思いますが、

①他欧州諸国に旅行ついでに、安く仕入れてくる。フランスとスペインに挟まれたアンドラ公国が無税で有名です。また、スペインもタバコの販売価格が安いことで知られています。東欧諸国は言わずもがなくそ安い。EU圏外に出れば免税店という手も。

②日本で言う所のいわゆる普通のたばこ(箱に20本入っているやつ) これは英語ではシガレットと言うのですが、こちらで言うタバコは、日本では手巻きタバコを意味します。この手巻きタバコはシガレットよりも1本単価で考えればかなり安価で、多くのアイルランド人はこちらを良く買っているようです。公園とかカフェの軒先で、器用にくるくる手巻きしている様子をよく見ます。

これらの方法でコストもなんとか下げているとのこと。

こんな環境で、果たして禁煙は成功したのか…??まぁ言わずもがなですね。今回の話はこんなオチでした。

…それでも、喫煙者人口は減少の一途を辿っているので、政策として間違っているわけではないと思います。ただ、禁煙した人だけではなくて、税金がかからないため安価に吸える電子タバコに切り替える人も多数おり、電子タバコを含めた喫煙者人口はそこまで急激な減少にもなっていないだろうと推測。よく街中で、電子タバコのあの独特の甘い匂いが漂ってきます。日本では販売が認められてないニコチン入りのリキッドも普通に手に入るので、切り替え自体はスムーズに成功しているみたいです。

私が強く感じたのは、なんだかんだ言っても、JTの啓蒙活動はとても頑張っているなぁということ。ポイ捨てがきちんと、悪い事なんだ、マナー違反なんだという意識を多くの喫煙者に植え付けられているのはすごいことだと思います。多分、こちらの人はポイ捨てがそもそも悪いことだとは思っていないでしょう笑

〈悔しかった英会話コーナー〉

改めてなんですが、あぁ、言いたいのに言えなかった!なんてことが毎日ありすぎて悲しいです。頑張ります。

本日のシチュエーション:授業の合間 休憩中

学生室にある給水機に、水を取りに行くというクラスメイトに言いたかったこの一言

「Can you bring me a water while you're at it?(ついでに私の水も持ってきてくれない?)」

while one's at it で、ついでに~という意味。これは使える。

while I'm at it で、ついでにしてきてあげるね~になるので、自分の動作にも使えちゃいます。

上の文、waterは不可算名詞だから、a water とはいえないでしょ!!って声が聞こえてきそう…。確かに文法的にはそうなんですけど、例えばカフェでコーヒー一杯頼みたいとき、a cup of coffeeなんて誰も言ってないですからね。対話者間で、コーヒー一つといえば、カップ1杯のことだよね!と共通認識があるなら、a coffee でOK.

今回の場合も、a water と言えば、あぁグラス一杯ね!と共通認識があるので a water で英会話的には万事OK.

不可算、可算のニュアンスは意外とすごい難しくて、かつ奥が深いです。ネットの記事色々見てみると、日本の学校の授業では教えてくれない話が一杯あるので、見てみてくださいね。

もし、この記事を特別気に入っていただいた方、いらっしゃいましたら是非 今後もYoutuberバリに頑張ります。よろしくお願いします。