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英会話とは、”日本”を知ること~アイルランド留学生活17~

どうも、牛丼が恋しいケイトです。

海外の語学学校に通っていると、当然ですがクラスメイトの出身国はバラバラです。

そうなると、ある程度仲良くなった人同士で頻出の話題が、互いの国の紹介になります。

また、授業中も、教科書で取り上げられた題材について、あなたの国ではどう?と聞かれるシーンがよくあります。

その度、なんで自分の生まれた国のことなのに何も知らないんだろう…と、実感したりします。


先日の授業では、経済問題が取り上げられました。何を話したもんか…と考えていると、クラスメイトから「日本の経済成長率は何%なの?」と問われ面食らってしまいました。知っていますか?日本の経済成長率。因みに今年の推計は1.21%となっています。が、当然そんなことはその時は分からず、閉口するほかありません。


日本に住んでいて、かつ仕事をしていると、実感することってありますよね。オーバーワークが問題になっていること。若年層の給与水準が下がっていること。ブラック企業問題や、やりがい搾取のオリンピック…

でも、これらのことからの『実感』って、日本に住んでいるから感じることであって、海外の方々は知る由もありません。日本は豊かで恵まれた国。そういうイメージを持たれていることって本当に多いです。

だから、上記の『実感』だけではなく、客観的な『事実』を求められます。経済成長率の推移を見れば、高度経済成長を遂げていた時代は終わり、ここ数年は鈍化の一途であること。ただ、2010年以降わずかながら上向いていることが『事実』からわかります。これを提示して、かつ自分の意見を『実感』とともに述べること。これを英語で行って初めて、英会話なのだと思いました。


もう一つ、様々な国の方々と話していて驚くこと。

それは、みんな自分の国のことをちゃんと知っている。ということです。


経済問題について取り上げた授業。イタリア出身のクラスメイトは、自らの国の経済について雄弁に語っていました。客観的な事実と実感。欧州中央銀行についての意見まで出てきました。

こちらに来て日々感じることなのですが、海外の人たちって、私たち日本人に比べて自国に対するプライドがしっかりしているなって思うのです。愛国心とも言えるかもしれません。

自分の国の優れているポイント、文化・社会・娯楽・政治等の特異な点について、またその反対にどういった事柄が現在問題視されているのか、改善していかなければいけない点はなんなのか。冷静に分析して、自分なりの意見を持っている方々が大多数です。

しかも、16,17歳くらいの子たちでも平気で上のようなトピックを話しています。「自分たちの国ではこうだよ」って、授業中何度も聞きます。


自分含め、日本人は日本について知らなすぎるのではないかと感じます。

留学に来る前、数々留学に関するブログなど読みましたが、多くの方が「自分の国について少しだけでも勉強してから来た方がいい」と書かれていたように思います。実際に留学してみて、こういうことだったのか、と強く思いました。


「英語をただ話すこと」

この第一歩目は、当然、英文法を勉強するとか、英単語を覚えるとか、そういうことでしょう。

「英会話」

この第一歩目は、自分の生まれた国について知ること。


ただ英語を口から発することと、英会話は似て非なるもの。かも。



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