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連載時以来に『めだかボックス』を読んだ

と、記事タイトルを打ち込んだ今は夜中の1時半。寝付けない夜に今夜も唸りはじめたのが1時間前だっただろうか。観念して私はこうやって筆を取り始めた。

酷い疲れを感じ、ソファで横になりながらなんとなしに漫画を読んでいた。かつては家が傾かんばかりの冊数を所持していた漫画っ子だったが、今ではすっかり電子書籍派だ。紙の本も購入するし本屋は大好きだが、とはいえやはり紙の本は積まれていくことが多く、合理的なんだか非合理的なんだか、矛盾していく自分が悲しい。

この頃は『魔人探偵脳噛ネウロ』や同作者の『暗殺教室』を読むのが好きで、自分の中で昔読んだ漫画を読み返す事がブームになりつつある。
歳を取るとかつて好きだったものには安心感を覚え、安定思考が故に同じものばかりを摂取し始めるというが、その傾向にあたるのではないかと不安もあるが……。

今夜(正確には昨夜)読み始めたのは題にある通り『めだかボックス』だ。


ひとまず全192話中65話まで読んでしまった。が、西尾維新氏のぶつけてくる膨大な情報量を一晩で全部は流石に無理。

『めだかボックス』とは、日常系ラブコメディの皮を被ったトンデモ異能バトル漫画であり、球磨川禊という伝説のキャラクターを生み出した作品である。

球磨川禊の姿がハッキリ登場したのがこちら
なんと55話目とだいぶ遅め

散々存在をちらつかせられながら、第55箱「悪いことしたら」で堂々登場したのがこの男・球磨川禊だ。

こんな遅い登場のクセに人気投票は主人公やヒロインを抑えて余裕の首位をもぎ取り、数々の名言や名シーンを残しまくったのが凡庸な顔のコイツなのだ。

その存在感たるや、「『めだかボックス』は知らないけど球磨川禊は知っている」という人も多いくらいである。

コイツの異常性……否、“負完全”さは言葉では語れないだろう。

さて、『めだかボックス』は原作が前述した西尾維新氏であり、作画が暁月あきら氏である。
私は当時実は西尾維新氏の作品はあまり詳しくなく……どちらかというと、作画の暁月あきら氏のファンだった。
暁月氏がこの『めだかボックス』連載前に挿絵を担当していた『ナイトクラス』という小説を、一目惚れして表紙買いしてしまったくらいには絵が好きだ。

『めだかボックス』はおそらく極端に好き嫌いは分かれる作品だが、間違いなく「見たことのない景色」が見れる漫画であることは保証したい。

集英社公式アプリのゼブラックで7巻分も無料なので是非読んでみてほしい。(かくいう私もそれに釣られて読んだ)
冒頭で「膨大な情報量〜」と書いたが、ぶっちゃけ適当に読んでいい。キャラクターが丁寧に全て補足解説してくれるだけで、むしろ親切。そのあたりを適当に読み飛ばしたとしても、イカれた王道漫画として充分楽しめるのではなかろうか。
物書きとしては「読み飛ばさず読んでほしい」と言うべきなのだろうが、正直そんな思想などとっくの昔に置いてきたので、このブログもハナクソほじりながら適当につまんでいただければと思う。

今に思えば、自分の描いている漫画もこの漫画に影響を受けている要素を節々に感じて、小っ恥ずかしい気持ちになりながら『めだかボックス』を読み返していた。
設定とかそういうのじゃなく、ノリが。好きだったんだろうなぁ。

さて、そんな話をしていたら時計の針は2時を回った。ホットアイマスクで無理矢理にでも視界をシャットアウトして、私は眠ることにしよう。
合理的な大人なので、みんなに見てもらいやすい夕方に投稿したいところだが、夜更かしする非合理的なただの阿呆なのでこのまま投稿しちゃうもんね。ざまあみろ。

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