見出し画像

これは日記です。私はそのトピックスをとても悲しいと感じます。

XとかいうSNSがあって、私はよくそのタイムラインを表情筋を全て麻痺させられたような顔で傍観するのだが、この頃はどうも嫌に内臓がもたれるニュースが目に入る。

例えば不倫の話題なんぞは本当にくだらないもので。他人の家庭事情に首を突っ込んで物言いする人間たちがあまりに奇妙で仕方がない。

それは人が歌ってるカラオケボックスに勝手に入ってくるようなもので、空いてるからといってドカドカやってきてはマイクを握って勝手に歌って帰っていくのは流石にモラルもマナーもない。
そんな非常識な奴らが他人の倫理観どうこう言えるのがシンプルに不思議だ。
(一応言うが不倫を肯定するつもりは無い)

その際たる失敗例が直近だと某俳優兼ミュージシャンの彼の件で、下手に首を突っ込んだ結果無闇に対象者を傷つけたり、方々に迷惑を掛けた。

結婚配信でスパチャした奴らが「お前何してんねん」とツッコむのはまだ分かるわ。それは全然言っていいかも。

私は無駄に影響力を持ってしまった一般人の無責任なニュースや、暴露系、のようなコンテンツがとても苦手。様々なニュースに物申しているSNSアカウントや評論家気取りのクサいSNSアカウントも目に入ると気分を害するのですぐにブロックしてしまう。
(あとカエルがすごぶる嫌いなのでカエルの画像や動画は即ブロックしちゃう)

最近私の好きなボカロPも、よく分からん評論家もどきにわざわざ@マークでメンションをつけてあれこれと批評されていて、どうにも気味が悪かった。

そのボカロPも引退宣言しちゃったし、あーあ……と残念極まりない気持ちで切なくなっている。

ざっくり言うと、そのボカロPは「自分の作品をパクられた!なのに自分より伸びている!」ということを歌にして公開した事が波瀾を呼んだのだが、京アニ事件みたいに直接手を出さなかったり直接悪口を言ったワケじゃないだけ100億倍マシだなと感じた。

ハチ氏が『砂の惑星』を公開した時もニコニコ動画を「枯れた砂漠」と表現したことに激昂した人たちがいたが、割とロックってそんなもんじゃないか?元々割と攻撃的な文化じゃなかったっけロックって……と個人的には頭にハテナが浮かぶと同時に、「まあそういう時代よな」とも腹落ちはする。

(ラップなんてもっと痛烈に個人をボコボコにしてる気がするけど、互いの合意みたいなとこあるからなあれは。ちょっと話が違うね)

「音楽を使った攻撃だ」なんて言われるのは確かに仕方のない事かもしれないが、堂々と殴り返す事も出来たところをしっかり話し合いで解決した。解決したのだから、これ以上他人がとやかく言うのは野暮も野暮というものだ。堂々と帰ってくればいい。どこのどいつにも「どのツラ下げて……」なんて言う筋合いは、もうどこにもないのだから。

それに、そのボカロPの曲に攻撃したい意思があったかというと私はそうは思わない。
直接吐き出したい気持ちをグッと堪えて音楽という形に昇華したのは、何も考えずに批判する群衆より余程賢く理性的に見えるけどなぁ。

それこそ某VtuberがXでの投稿をキッカケに炎上して転生したアカウントが、過激な投稿に味を占めて、この頃はやけに調子に乗って個人を攻撃しまくっているのが目に余る。これもまた私がこの頃悲しい気持ちになった要因だ。

先述した不倫実況者の配信なんかを取り上げて「何が面白いんですか?」と言ってみたり、問題児Vtuberにわざわざメンションを付けて煽る様子を見せたり、所謂「悪いバズり方」をした人物たちに対してぶっちゃける投稿や過度な煽りをして数字を稼ぐことに快感を得てしまっている。
それは炎上していた時より目もあてられない醜さなのだが、私はその弱火の火力でサッと焼いただけのほぼ生の牛タンを何枚も食わされているような気分と顔になった。

そういうことしていない頃の方が面白かったのになー、と結構残念に思っている。仕方ない。別に犯罪をはたらいているわけでもなく、そういうスタイルなのだから、私がもうその焼肉屋に行かなければいいだけの話だ。直接「やめてほしい」なんて言う気もないし、余計な世話でしかないだろう。

他にも、芸人さん達がネタをパクった動画を上げられていたりしたニュースも悲しくなった。
漫画に素人がアフレコしたYouTube広告みたいな動画のチャンネルがあるのだが、そのチャンネルが投稿していた動画が内容もタイトルもモロパクリだったという事件。

それだけならまだしも、パクった公式アカウントはXアカウントに鍵をかけてだんまり。運営も同様に鍵をかけた上に、該当の動画をしれっと削除しはじめるという有様。

私も実は少しだけこういったドラマ系のYouTubeチャンネルに台本を提供した事があるのだが、「末尾の文字を前の文章と必ず変えてください」とかいう意味不明な指摘を受けたことをキッカケにすぐ辞めた。

例えば……

今日はとてもいい天気だ。
私は清々しい気持ちで天を仰いだ。

こういうのもNGとされた。どんなルールだよ。
確かに語尾が全部一緒だと、朗読する際に音として気持ち悪くなる場合もあるが……あまりに過敏にやってしまうとむしろ今度は文章として奇妙になる場合がある。

何本か投稿されたが、私は怖くて観ていない。

少し話が逸れたが、そんなカンジで素人を集めて書いてもらったものを素人がディレクションして素人が編集している運営などあるあるで。
ならばそれを不足だったと謝罪すればよかった話なのだが、この運営はトンズラして巣穴に潜り込んだのが問題だった。

芸人さんはそれすらもコントのネタにしてすぐに昇華していたので、ファンもそんな姿を見て励まされたようだ。これには私もちょっとだけ元気が出た。

何年も使ってきたTwitterが私は結構好きなのだが、この頃そんな調子のタイムラインをたまたま目にしてしまったので少し凹んでいた。
追い打ちをかけるようにスパムが飛んでくるし、インプレゾンビがリプライ街に蔓延って、みんなもう戦うのを諦めてしまった。

インプレゾンビを産んだことと、それを一向に対処出来ないイーロンの大罪はいつ裁かれるのだろうか。

私はあの頃のTwitterをとても懐かしく思います。そしてその時代を強く望んでいます。

いいなと思ったら応援しよう!