見出し画像

山札リフレッシュは試合中「いつ」発生する?【ドリームオーダー】

本noteをご覧いただきましてありがとうございます。
今回の検討テーマは山札リフレッシュは試合中のどのあたりで発生するのか?についてです。


はじめに:山札のリフレッシュ

ドリームオーダーは30枚の山札を使用して試合を行いますが、
ドローやアウトカウントにより山札が0枚になった時
レストエリアに置かれている全カードを山札に戻してシャッフルし、
新たな山札としてゲームを再開
します。これがリフレッシュです。
山札がリフレッシュされることにより、既に使用した覚醒札や
勝負師などがまたドローできるようになります。

では、試合の中でいつごろ山札リフレッシュが発生するのか?が分かれば、
ゲームプランが事前に組みやすくなるのではないでしょうか。
カードゲーム自体のメカニズムを知識として入れておくことは、デッキ構築の方針やプレイングの判断のための材料を増やし、ひいてはカードゲームスキルの向上につながると考えております。
仮に、仕入れた知識が直接的には役に立たなかったとしても、思いもよらないどこかで効いてくることがあるものです……

本noteでは、まず最もミニマルな試合展開における山札枚数の推移を明らかにしたうえで、よくある処理(効果や得点など)を付け加えていくことで、試合中におけるリフレッシュタイミングの把握に役立てたいと思います。

※以下、かなり雑多な内容になるため、データ取りくらいの気持ちで見て頂けますと幸いです…

山札推移の基本図

ドリームオーダーにおいて山札が減る機会は以下の通りです。

試合開始時(先発投手の「+X」分ドロー)
マリガン(捨てた手札の数だけドロー)
攻撃側の新たな打者が打席に立った時(互いに1ドロー)
・打者がアウトになった時(守備側のみ。1枚をアウトエリアへ)
・選手が交代した時(中継ぎや代打。「+X」ドロー)
・選手の効果処理(ドローや破棄。枚数は効果による)
・失点する(守備側は失点分だけドロー)

これを踏まえ、まずは全ての基礎となる最も"ミニマル"な試合展開、すなわちひとつの試合において必ず生じる山札減少のみで構成された試合における山札推移を考えてみます。"ミニマル"な状況は次の通り。

先発ドローはお互いに7枚(最も一般的なため)
マリガンなし
すべて三者凡退(双方完全試合)
選手交代なし

このミニマルな試合展開における山札推移が以下の基本図です。

基本図。「登場前」~「勝負後」の列にある数字が山札枚数。

【凡例】
・アウト :勝負時のアウトカウント。
・登場前 :打者登場によるドローを行う前。
・ドロー後:打者登場によるドローを行った後。
・勝負後 :打者のアウト処理を行った後。

山札リフレッシュはオレンジのタイミング、具体的には
先攻3回ウラ(守) 一死を取った処理後
後攻3回オモテ(守) 二死の登場時ドロー後
に行われます。

つまり、試合中に1回は必ずリフレッシュが起こる、ということです。
また、同じ条件なら後攻のほうがリフレッシュは先です。
感覚的に当たり前かもしれませんが、こういう原点となるデータを作っておくのが考察を進めるうえでの大事なポイントだったりします。

継投・マリガンを入れた場合

こうしたミニマルな試合展開をベースに、実戦でよくある動きを加えた改良版の図を作成します。

ゲーム最初の行動として、マリガンはほぼ必ず行うかと思われます。
枚数はさまざまですが、平均3枚ぐらいは入れ替えていますかね?
なので、まずは基本図にマリガン3枚を反映させてみます。

マリガン反映版基本図。入替枚数を増やせばリフレッシュも早まる。

3枚のマリガンにより、
先攻は3ウラ先頭守備後⇒3オモテ一死登場時
後攻は3オモテ二死登場時⇒3オモテ先頭守備時
にリフレッシュが早まりました。

さて、試合中に能動的に山札を削る行動として一番多いのは投手の交代、すなわち継投によるドローでしょう。
第4弾で先発投手が強化されたとはいえ、3回を完投させられるほどの性能を持った先発はまだおらず、手札を補充するためにも必然的に継投を入れることが前提かと思われます。

さて、よくある継投パターンは次の三つかと思われます。
※型の名前は勝手に命名しています。

3-1-1or2-2-1バランス型。1人1イニングを担当。
1-2-1-1オープナー型。いわゆる9覚
3-2イニングイート型。先発が2回を投げ切り、抑えに直接繋ぐ。

では、先ほどのマリガン反映版基本図に各継投パターンを当てはめてみましょう。
なお、各型の継投タイミングはあくまでサンプルケースとしてお考え下さい……

バランス型(3-1-1or2-2-1)

【継投タイミング】
・先発⇒中継:2回無死。3ドロー。
・中継⇒抑え:3回無死。2ドロー。

バランス型

【リフレッシュ】
・先攻:2回ウラ(守) 二死の登場時ドロー後
・後攻:2回ウラ(攻) 一死の登場時ドロー後

継投によりリフレッシュが2回ウラ途中へと早まりました。打者の出塁や効果ドローがあるとさらに早まるので、順当な試合ならだいたい2回オモテに初回リフレッシュを迎えると思われます。そのため、2番手以降の投手カードは、序盤に引いたら早めに切ってしまってもいいかもしれません。

オープナー型(1-2-1-1)

【継投タイミング】
・先発⇒2中継:1回一死。4ドロー。
・2中継⇒1中継:2回二死。3ドロー。
・1中継⇒抑え:3回無死。2ドロー。

オープナー型(1-2-1-1)

【リフレッシュ】
・先攻:2回ウラ(守) 一死を取った処理後
・後攻:2回オモテ(守) 3番手への継投時ドロー中(リフ後1ドロー)

継投が多いのでデッキの周りも速い印象がありますが、どこかで中継ぎエースを引っ張ることになるので、初回のリフレッシュ自体はそこまで早まるのでもなさそうです。
9覚はリフレッシュによる恩恵(覚醒札の再利用)が大きいため、打者陣にもデッキを回す効果があるものを多く採用するとデッキの動きに統一性が出てくるかもしれません。

イニングイート型(3-2)

【継投タイミング】
・先発⇒抑え:3回無死。3ドロー。

イニングイート型(3-2)

【リフレッシュ】
・先攻:3回オモテ(攻) 一死の登場時ドロー後
・後攻:3回オモテ(守) 無死で継投時ドロー中(リフ後2ドロー)

先発投手に長く投げてもらうため、リフレッシュの早期化はあまり期待できません。手札補充も他の継投パターンに比べて少ないため、重要なカード(覚醒や勝負師など)の切りどころを見極めるだけでなく、少ないサポート枚数で攻守を通せるようメインデッキに積むカードの質を高くするのも大事な観点かと思われます。

出塁と効果の影響

継投パターン別の山札推移を確認しました。
これに、打者の出塁と選手の効果による山札減少を加味すると、おおよそ現実の試合進行に近くなっていきます。
※失点するとドローするのでリフレッシュも早まりますが、そのためにわざわざ失点しにいくのは本末転倒ですので、今回は考慮しません。

しかし、実際の試合における出塁状況や採用選手の効果はパターンが多いため、細かく考えていくと場合分けがしきれません。
そのため、代わりに何枚山札を削るとどれくらいリフレッシュが早まるのか?に見込みを付け、各デッキにおけるリフレッシュ時期見通しの参考にしていただければと思います。

まず、山札削り1枚あたりの影響を見るため、「基本図」および「1~3枚マリガンした場合」を比べてみます。

基本図(再掲) マリガンなし
基本図から1枚だけマリガン
2枚マリガン
3枚マリガン(再掲)

マリガン枚数による変化を追っていくと、攻撃イニングは1枚で1アウト分守備イニングは2枚で1アウト分、リフレッシュが早まっているように見えます。

なので雑に計算しますと、攻撃イニングは3枚、守備イニングは6枚、合わせて9枚山札を削るとリフレッシュが1イニング早まると試算出来ます。
9出塁と考えると多いですが、継投によるドローも山札削りに含まれますので、例えば「後攻のオープナー型が初回守備で出塁を許し、すぐ中継+4にスイッチ」というケースだと、この時点で5枚が削れていることになります。

Bsは山札削りが多くリフレッシュしやすい。この2人が出塁するだけで最大8枚削り。

このことを念頭に置いて精密にデッキ構築やゲームプランを考えていくと、ドロー・山札削り効果を持つ選手をどの打順に置いたらより効果的なのか?に道筋を立てやすくなるかもしれませんね。

おわりに

以上、試合中における山札リフレッシュの発生タイミングについて、雑多ではありますが検討していきました。

山札リフレッシュの機序を把握できたなら、
・試合のどのあたりで山札がリフレッシュしてほしいか?
・そのためにドロー効果や出塁しやすい選手をどの打順に配置すべきか?
・投手覚醒や勝負師といった切り札をどのあたりまでに使えば、リフレッシュに合わせられるか?
・マリガンで捨てていい(リフレッシュ以降にまた引けば問題ない)カードはどれなのか?

といったことが見えやすくなるのではないかな…と思います。

とはいえ、カードを引きまくって山札をドンドン入れ替えたところで、試合終了までに相手より点を取っていなければ当然勝てません。
(ドローばかりして相手への圧力に乏しいデッキ、というのはどのTCGでも生まれてしまうものです…)

勝利を掴む構築やプレイングのための一助として、本noteがお役に立ちますと幸いです…

※計算誤りなどありましたらご指摘くださいませ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?