牧野富太郎記念庭園
練馬区大泉学園にある「牧野記念庭園」に行ってきました。
まず最初にNHKの朝のテレビ小説「ランマン」で有名になったスエコササ
を見ました。
隣の石碑には
家守りし妻の恵みや我が学び
世の中のあらむかぎりやすゑ子笹
と、
借金ばかりの生活苦に耐えた壽衛さんにたいする牧野富太郎博士の
感謝の句が刻まれていました。
さすがに牧野富太郎博士の庭です。いろいろな植物が植えられています。
庭を巡って、密かに台湾にまで飛んで行って越冬する旅する蝶、アサギマダラが好むフジバカマが見れないかと期待していたのですが、枯れたマルバフジバカマを見つけることができました。
もう師走だから枯れているのは仕方ないかと思いながら、さらに庭を巡っていくと、なんとありがたいことに、まだ白い花をつけたマルバフジバカマを見つけたのです。
フジバカマは秋の七草のひとつといいますから、すこし大げさにいうと、牧野富太郎博士がくれた奇跡ではないか、と感謝したい気持ちになりました。
次いで記念館に入ってみました。
牧野富太郎博士のいろいろなものが展示されているのですが、牧野富太郎博士の晩年のハチャメチャな笑顔の写真もいいのですが、20歳の頃の写真が若者らしさがあふれていてとてもいい写真だと思いました。
また「大日本植物志」の植物画はやはり素晴らしいものでした。「の」の字をぐるぐるまきにしてハンコも展示されていましたが、それを見て牧野富太郎博士はずいぶんお茶目な博士だったんだと思いました。
牧野博士もお好きだった熱いコーヒーをキッチンカーで買って飲んでから、牧野博士の書斎「繇條書屋(ようじょうしょおく)」を拝見しました。
すると牧野博士がちょっと席をはずしているという感じのまま書斎が展示されていて驚きました。また膨大な書籍にも圧倒されました。
朝から晩まで植物の研究にすさまじいほどのエネルギーを注がれたのだなという感慨がわいてきました。牧野博士は本当に植物が好きだったんだな、だからあんなに素敵な笑顔を晩年まで持ち続けることができたのだろうと思いました。
最後に、わたしの好きな牧野富太郎博士の言葉を紹介したいと思います。
花あればこそ 吾れもあり
心はいつも花の真っ盛り
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