森で何やってるの?
じゃあ僕たちが、森で何やってるのかって話。
僕たちは主に間伐って仕事をしている。
間伐ってのは木の間引き。
木材になる木を大きく育てるためにする作業。
そんで、だいたい50年くらいになったら木は切り時。
収穫した方がいいって言われてる。
でも、僕らの間伐は少し違う。
僕らは、ずっと大きくしたいと思ってる。
50年を過ぎてもさらに大きく。
70年を過ぎてもさらに。
100年を過ぎても。
僕らがいなくなってももっと。
なんで切り時と言われる時期を逃してまで、そんなことをするのかというと
1つは、防災。
木は、山の土を捕まえたり、水を吸収したり。
土砂災害や、洪水を防ぐ力がある。
それをより強めたいから。
2つ目は、未来の為。
僕らが木を全部伐ってしまうと、今植えても50年後は50歳の木しか育たない。
50年後に100歳の木を育てるには今切っちゃダメだから。
100歳の木は今よりもっと山の土を捕まえて、より水を吸収すると思ってる。
3つ目も、未来の為。
今度はもっとリアルで、木を切って後の、植えたり草を払う仕事は、
まさに地獄。
真夏に一日中草を払う仕事を、未来の自分や後輩に残したくないから。
だってしんどいもん。
間伐できる本数も少ししか切らない。
これも未来の為。
次の間伐までに、強風で木が倒れたりしないように。
機械も小さいのだけ。
これは、未来と防災の為。
大きな機械を使うと、大きな作業道が必要になる。
大きな作業道は、大雨の影響を受けやすいから、土砂を流して、川を氾濫させる。
道が壊れたら、次の間伐には入れない。
たくさん書いたけど、結局僕らは未来のために仕事をしてるみたい。
次は何を書こう。
では、また。