12㎝スプーンとお箸(21㎝)
12㎝スプーン
長さ12㎝の小さなスプーンの木3種をご紹介します。
①12㎝スプーン みかんの木
みかんの木は、材の色も黄色のみかん色ということに驚かれることが多いです。工芸品の象眼細工に使われることもあるようで、みかんの木そのものが、木工として使うには細いため、小さな細工物に使われることが多いのだと考えます。
みかん材は、あたりがやわらかく、芯の強さもあるしなやかな材です。
②12㎝スプーン 銀木犀(ぎんもくせい)の木
銀木犀の材は、年輪にあたる木目の模様が独特です。木目や色味に品がある材だなという印象です。
銀木犀は常緑広葉樹ですが、他の常緑広報樹と比べると少し重く、粘りがある堅い材です。
③12㎝スプーン 一位(いちい)の木
一位の木は常緑針葉樹で、別名は「オンコ」「アララギ」など、赤い実をつけます。西欧の絵本などにも登場し、これがあのイチイの木なんですね、と感慨深く手に取る方が以前いました。(絵本の名前は忘れました)
針葉樹は当工房のスプーンでは強度の関係上あまり(ほとんど)使わないのですが、こちらの一位は節もなく、木目がつんでいて美しい材でしたので作りました。
21㎝のお箸できました
21㎝のお箸できました。
今回はじめてマカ材でお箸を作りました。
マカ材は東南アジアの材で、マメ科の黄色系材です。大木になる木で、手元の材もとても大きい材です。重厚で緻密、とても綺麗な材のため、お箸だけでなくスプーンも少しずつ作っています。
日本で育った材も大事にすると同時に、手に入るのなら、海外育ちの材も大事に、丁寧に紹介していきたいと思います。
【お詫び】
23㎝以上のお箸は11月に仕上げることができませんでした。誠に申し訳ありません。現在製作中で12月半ばに完成予定です。
(2024年11月25日追記)
〈参考品〉・皿・・・楓材ソーサー(木地製作/有城利博氏)
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