むかし書いた韓国コラム #781
「新感染/ファイナル・エクスプレス」という映画が来年夏に日本で公開される。どの国の映画かというと韓国映画だという。原題は「釜山行き」。この夏韓国で大ヒットした映画だった。英語版のタイトルは「TRAIN TO BUSAN」なので原題と意味は同じ。日本のネットでもなぜこんな邦題になったのかと話題になっている。
ネットメディアによると、インパクトを大事にし、「釜山」という言葉は重要視しなかったのだとか。「ファイナル・エクスプレス」は「乗ったら最後」という意味。「新感染」は劇中に登場する「新幹線」に引っかけたものだとか。
鉄道マニアから言わせてもらうと、劇中に出てくるKTXはフランス式の「TGV」の技術を使ったもので、日本式の「新幹線」とは根本的に異なるもの。そういう指摘は重箱の隅をつつくようなものかもしれないが、それを別にしてもこの邦題にはちょっと首をかしげてしまう。
【解説】
そもそも韓国映画に限らずなぜ日本で公開される外国映画にはセンスのない邦題が付けられるのか。悪しき習慣ではないだろうか。写真は配信サイトより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2016年12月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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