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むかし書いた韓国コラム #767

 米大統領選はドナルド・トランプ氏が勝利宣言を行った。投票前はヒラリー・クリントン候補優勢との見方が強く、結果は番狂わせとなった。本稿執筆時点では両者の得票率の差は1ポイントに満たない超僅差だ。

 韓国の大統領選を振り返ると2012年の大統領選では朴槿恵氏が51.6%、文在寅氏が48.0%と得票率3.6ポイントの僅差だった。米国で女性大統領は実現しなかったが、韓国では米国より先に女性大統領が誕生した。2007年の大統領選は李明博氏の圧勝で、観戦者としては面白みに欠けた。2002年の大統領選は、投票前日に候補一本化で合意していた鄭夢準氏が盧武鉉氏支持撤回を表明するというハプニングもあり、李会昌氏優勢かと思われたが、盧武鉉氏が2.3ポイント差で勝利を収めた。

 大統領選挙は接戦である方が観戦していても楽しめる。1票の権利を行使できる国民であればもっと楽しめるだろう。国のトップを直接選挙で選べる国がちょっとうらやましい。

【解説】
 大統領選は接戦が面白い。その後の朴槿恵弾劾を受けた2017年の大統領選挙は面白みに欠けたが、2022年の大統領選挙は尹錫悦氏と李在明氏の手に汗握る一騎打ちが楽しめた。日本の首相も直接選挙になったらいいのになぁ。

(初出:The Daily Korea News 2016年11月10日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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