むかし書いた韓国コラム #268
新たなリトル東京が弘大前に広がっているが、東橋洞ロータリーを挟んだ反対側にはリトルチャイナが広がっている。中華街といえば仁川か、朝鮮族の多い加里峰洞周辺が思い出されるが、最近は麻浦区延南洞に中華料理店が集まっている。周辺には中華系の住民が3500人ほど住んでおり、チャイナタウンとして開発する計画も持ち上がっている。中国人が多く訪れるため、チャジャンミョンやチャンポンなどの韓国化した中華料理ではなく、本格的な中華料理が手頃な価格で楽しめる。中国食材を販売するスーパーもあり、普通のスーパーでは入手しにくい調味料も調達できる。
加里峰洞もそうだが、難なのは交通アクセスがいまいちなところ。最寄りの地下鉄2号線弘大入口駅から歩いて15~20分ほどかかる。おいしい中華のための食前運動と思えばそれほど気になる距離でもない。お気に入りの店を探しにしばらく通ってしまいそうだ。
【解説】
むかしはガチな中華料理は韓国人に見向きもされなかったけど最近は結構な人気で、延南洞にも人気のお店がいくつもできている。全般的に味付けなどちょっと物足りない部分もあるのだけど、韓国で本格に近い中華が食べられる機会が増えているのはよろこばしいことだ。
(初出:The Daily Korea News 2010年3月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)