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むかし書いた韓国コラム #40

 普段は物価についてはあまり考えてもいなかったのだが、ここ最近の物価、特に食料品の価格はさすがに気になってきた。肉も野菜も値段が上がっている。近所ののり巻き屋もいちばん安いのり巻きが1500ウォンに上がっていた。

 店名は伏せておくが明洞で有名なカルグクス屋もなんと8000ウォンに値上げしていた。年に数回しか行かないが、頻繁に値段が上がっているような気がする。10年前は4000ウォンだったが、5年前には6000ウォンになっていた。来韓当初はカルグクスとマンドゥを食べ満腹になっても1万ウォンでお釣りがもらえたが、いまでは1万6000ウォンとぜいたくな食事になってしまう。

 正直なところ、カルグクスに8000ウォンはちょっと手を出しにくい。気軽に食べるには5000ウォンくらいがちょうどいい。たかがうどんに8000ウォンは妥当な線なのかどうかは悩むところだ。とか言いながらもついつい並んでしまうのだけど。

【解説】
 明洞の有名店で日本人観光客にも人気の某店。このコラムを書いた10年後にはカルグクスが9000ウォン、マンドゥが1万ウォンだそうだ。正直なところ、こしのないふにゃふにゃのうどんにその値段は出したくない。でもこの店のマンドゥは好きだし、コングクス(1万ウォン)もおいしいのでつい通ってしまうのであった。

(初出:The Daily Korea News 2011年3月4日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)

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