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むかし書いた韓国コラム #217
韓国料理の隠れた脇役にチーズがある。本来韓国料理とは関係なさそうな存在だが、気がつくとこっそりと紛れ込んでいるのだ。たとえばプデチゲ。煮ている間に跡形もなく消え去ってしまうが、絶妙なコクを残してくれる。あるいは激辛鶏肉料理のプルダクには好みでチーズがトッピングされる。辛さをマイルドにしてくれる効能があるのだろう。辛ラーメンにチーズをのせるメニューも一般的で、カップめんとして製品化されたものもある。トッポッキにチーズも定番メニューだ。
辛さを和らげるだけではなさそうだ。のり巻き屋ではチーズのり巻きというメニューがある。日本人の感覚ではチーズは具にならないと思うのだが、しっかりと市民権を得ている。先日はユッケ専門店で頼んだ牛刺しにスライスチーズが添えられていた。巻いて食べるとおいしいらしい。
韓国料理との相性の良さもあるが、料理にのせるだけで味に変化をくわえられるお手軽さも人気の背景か。なかなか侮れない存在である。
【解説】
そんなこと言ってるけどこれを書いた本人はチーズが嫌い。何にでもチーズを入れりゃいいってもんじゃないだろ! と言いたかったが、コラムであまり個人の好みを主張するわけにもいかず、万人受けする書き方に抑えておいた。チーズなんて入れなくてもうまいもんはうまいんだ。チーズタッカルビとかふざけんな!(個人の感想です)
(初出:The Daily Korea News 2012年10月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)