むかし書いた韓国コラム #778
中華料理屋でチャンポンを食べるかチャジャンミョンを食べるか悩んだ時は「チャンチャミョン」を食べると良い。ひとつの容器だが区切りがあり、チャンポンとチャジャンミョンの両方が盛りつけられて出てくるので両方の味を楽しめる。ではスープ入り冷めんのムルネンミョンとスープがなく辛い冷めんのピビンネンミョンで悩んだ時はどうするか?
農心が韓国で初めて両方の長所をまとめた「台風冷めん」を発売した。簡単に言うと、さっぱりしたムルネンミョンと、ピビンネンミョンを混ぜたもの。ムルネンミョンに辛いみそを入れたフュージョン冷めんと位置づけている。
昨年は2種類の即席めんを混ぜて食べるのが流行したが、2種類の冷めんを混ぜてしまうとはメーカーもなかなか思い切ったことをしたもの。同社はこれからのシーズンに向け同製品のマーケティングを積極的に進めていく考えだ。はたして、名前通りに冷めん業界に台風を起こせるか…。
【解説】
容器をわけて2種類の味を楽しむのではなく、2つの料理を混ぜてひとつの味にするというもの。「チャパゲティ」と「ノグリ」を混ぜて作る「チャパグリ」を最初からひとつにまとめたものを商品化したようなイメージだ。名前通りに台風を起こせたかというとそうでもなかったようで、2年ほどで生産終了となってしまった。写真は農心ホームページより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2014年3月25日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)