むかし書いた韓国コラム #165
中国の炸醤麺から独特の進化を遂げた韓国のチャジャンミョン。中華料理店のメニューを見るといくつかのバリエーションが存在する。どんな違いがあるのだろうか。
まずチャジャンミョン。これは基本形でもっともなじみ深いタイプだ。そしてカンチャジャン。これはチャジャンソースに水と片栗粉を入れず、油で炒めただけのもの。通常はソースが別の容器に入れて出される。次はサムソンチャジャン。これは漢字で三鮮チャジャンと書く。エビやイカ、ナマコなど文字通り3種類の海産物が入ったものだ。このほかユニチャジャンというのもある。肉泥チャジャンと書きひき肉の入ったもの。ユスルチャジャンは肉絲チャジャンと書き細切り肉が入ったものだ。
具で区別できるならいいが、普通のチャジャンミョンとカンチャジャンはソースが別皿ということ以外の違いは知らなかった。たかがチャジャンミョン、されどチャジャンミョン。なかなかに奥深い存在のようだ。
【解説】
このほかにもジャガイモが入りソースの色が茶色っぽいイェンナルチャジャン、赤っぽく辛めの四川チャジャンなどというバリエーションもある。しかしこれら全部のチャジャンミョンをそろえている店はあまりないだろう。種類はいろいろあるものの、個人的にはいつも何も考えずにノーマルの「チャジャンミョン」を頼んでいた気がする。
(初出:The Daily Korea News 2012年10月4日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)