むかし書いた韓国コラム #325
缶詰は便利だ。自宅にもいろいろとストックしてある。パカッと開ければすぐ使える簡便さ。料理に使ったり、あるいはそのままおかずにしたり、種類も用途もさまざまだ。先日は料理用に輸入品の缶詰を買ってきた。ところが料理の下準備がすみ、いざ缶詰を使おうとしたところで重大な問題が発生した。米国製のその缶詰にはプルトップがついていなかったのだ。
日本だって昔は缶詰は缶切りを使って開けたもの。しかしいまではプルトップを引っ張れば開くようになっている。日本だけではない。韓国だって最近の缶詰はみんな缶切りいらずなのだ。それを証拠に、ソウルに長年住んでいるというのに家には缶切りがない。そしてそのために困ったことはこれまでなかったのだ。それどころか、普段使わないため、「缶切り」という韓国語すら知らない始末だ。
その後どうにか缶切りを調達したが、それ以来出番はない。輸入缶詰を買わない限り、韓国でも缶切りは不要なようだ。
【解説】
先日日本の輸入食品店で輸入物の缶詰を買ったときに同じ問題が起きた。仕方なく100円ショップで缶切りを調達したが、日本も韓国も基本的に缶切り不要の缶詰が主流なのだから、輸入缶詰コーナーには「缶切りが必要です」という注意書きくらいほしいものだ。
(初出:The Daily Korea News 2011年9月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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