むかし書いた韓国コラム #881
青瓦台(大統領府)の前はいつも観光客がいる。景福宮裏側の神武門の前は写真撮影スポットとなっており、記念撮影をする人も多い。路上には写真撮影にベストな位置が表示されており、ここから撮ると青瓦台を正面に望むことができる。
この親切な位置表示。直径1メートルほどの円形の石が埋め込まれ、「PHOTO SPOT」と書かれている。さらにこの中心に白い長方形と黒い円が埋め込まれているが、これが日章旗のように見えてならない。白地に黒だし、青瓦台の前なので日章旗のわけはないが、正方形に円の組み合わせならまだしも、なぜか長方形に円で、絶妙なバランスもあり日章旗にしか見えない。
ちなみにこの表示は地面に埋め込まれているので撮影者も通行人もここを踏んでいくことになる。まさかこれにはそういう狙いでもあるのか? 日韓関係が冷え込むこんなご時世だけに、ちょっと余計な勘ぐりもしたくなる。
【解説】
これは日章旗ではなくカメラの絵ではないかとの指摘も。たしかに四角い本体に丸いレンズが付いていると考えるとカメラに見えなくはない。シャッターボタンやストロボなどもう少し細かいディテールを付け加えてくれれば日章旗と間違われることもないのではないだろうか。
(初出:The Daily Korea News 2014年3月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)