むかし書いた韓国コラム #4
このところ韓国もカレーが熱い。日本風のカレーを食べさせる店も増えてきたし、日本のカレーチェーン店も上陸している。韓国の普通の食堂でカレーを注文し、毎度黄色いカレーに泣かされていた数年前を思うと隔世の感がある。
韓国のレトルトカレーと言えばオトゥギの黄色いカレーが有名だが、CJが「インデリーカリー」を投入しカレー市場に参入してきた。CJは「20年前も10年前も黄色いカレー…」とオトゥギを揶揄するCMを打てば、オトゥギも「黄色いほど体にいいのを知ってるでしょう」とやり返す。
カレー市場の活性化に競争は不可欠。後発のCJは味のバリエーションも豊富で、味もなかなかがんばっている。「韓国のカレー=黄色い」という図式はもはや過去のものとなりそうだ。
とか言いつつも、ここぞというときはついつい日本で買い込んできたレトルトカレーに手が伸びてしまう。
【解説】
このCJのカレーは日本のメーカーがOEMで生産していたこともあり日本のカレーに近く当時は愛用していた。ただ韓国人にはあまり好評でなかったのか、ほどなくして販売が終了してしまった。オトゥギの黄色いカレーがいまでも売られているということは、韓国ではやはり黄色いカレーに根強い人気があるのだろうか。
(初出:The Daily Korea News 2009年7月14日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)