漫才が面白くない理由?
朝からM-1の予選動画をYouTube観て、
「俺達は今年のクリスマスも家でM-1を観るんだ・・・」と心で叫ぶ。
先日、友達の中ちゃんから送ってもらった動画を見返す。
僕の大好きなNONSTYLEの石田さんが講師として、
これからNSCに入学しようとしている方々へ授業していた動画。
僕は意外とこういう動画が好きだ。
以前は島田紳助さんが講師として授業をしている動画を観て、
漫才とは、コンビとは、芸人とはを学び、
自分の中で活かしている。
そんな中で、自分が憧れている人、
一番好きな漫才師が講師をしているのを観られる日が来るとは。
NSCで石田さんが講師をやられているのはもちろん知っていた。
僕はどうしても自分の作った台本に目を通して欲しくて、
それに意見が欲しくて、
NSCに通う現役の後輩に1度、
「頼むから一回俺が書いたネタを授業で出してくれないかな」
と頼んだ事があるくらいだ。
それくらい憧れている方の授業で、今回1番刺さった言葉。
「会話は普段からしているから絶対に上手いと思うんです、でもネタを書く事になると途端に会話が下手になるんです」
これなんですよ。
その後に石田さんは、ホワイトボードに向かい、例題を作る。
【おれ刑事になりたいねん】
これに続く言葉を生徒たちに問い、生徒たちが答えていく。
・あ~
・まじで
・お前に出来る訳無いだろ
など。
その中で最後の回答。
・じゃぁなんでここに来たん
これに対し、
今突然「おれ刑事になりたいねん」
と言われたら、本来は
「じゃあなんでNSC来たん?」となると。
なのに漫才になると、
なぜか人は【受け入れてしまう】んだと。
刑事に慣れる事前提で話してしまうのが漫才。
本来の会話から外れた会話を漫才ではしてしまう。
これを気を付けないと。
その後に続き、
初めて聞いた体でリアクションをして魅せるのが漫才だが、
お客さんは、ネタ合わせをしたという事を知っていて、
それを飲み込んでから漫才を観ている。
なのにそれ以上嘘を広げようとする内容の漫才はお客さんは冷めてしまう。
これはまさにその通りだと思った。
ウーデンガーデンのネタは相方の藤田さんが書いている。
稀に僕が書く時もあるが、お客さんにも見透かされる程違った色を持つ。
その中で僕が書くネタと藤田さんが書くネタの違いは、
ムサシ=お客様に合わせるように作る
藤田=自分の世界観をお客様に届けられるように作る。
その中で僕は、舞台それぞれに合わせたネタを作る事が好きで、
営業先で漫才をする時には、その地域や場所を取り入れて漫才を作る。
だから毎回違うネタを作るのだ。
それくらい内容の構成と会話を中心にネタを書く僕にとっては、
この授業の言葉が凄く刺さった。
僕が居酒屋で人と話し、舞台終わりに飲み歩き、人と会話をして、
笑いを作って生きているのには、
どんな人がどんな所で笑いたいのか、
どんな時に楽しいと思えるのか
これを探すのが好きなのがある。
人の為に笑いを生みたいのだ。
人が笑った顔を見ていたいから僕が居るのだ。
この文面を綴っている時にも、何かに気が付き、
横に置いてあるスマホを手にし、メモを取る。
そして、世に出さない漫才のネタを書くために、
この辺で今日も、ムサシの音は次の書き記しに向かうのだろう。
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