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暇つぶしに読みものを書いています。 通勤時間にでも読んでもらえれば。

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マガジン

  • インフィニティストーンを集めて指パッチンしてゴルフを消したい

    私は思った。 「ゴルフってクソだな」  この一文に共感する人もいれば嫌悪感を抱く人もいるだろう。だがしかし、私はこれを感情論以外でなるべく語る。ゴルフが嫌いな人には「わかる! そうだよね! その通りだよね!」と思ってもらい、ゴルフが好きな人には「そ、そうだな…、言われてみればその通りだ…」と思ってもらいたい。そしてこの文章に感銘を受けて一人でも多くの人にゴルフを忌避してもらい、一人でも多くのゴルファーに引退してもらえれば幸いだ。

最近の記事

今の自分の仕事について 〜想像してもいなかった未来〜

 自分には夢があった。それはお笑い芸人としてテレビに出ること、ライブに出ること、チヤホヤされること、好きなことだけしてお金を稼ぐこと。特に一番夢に見ていたのは、正月のネタ番組に出ることだ。というのも、ああいう番組でネタをやっている芸人たちは、知名度も実績も実力もある人ばかり。お茶の間の人気者からライブシーンの名手まで集まっていて、皆すべからく先ほどの要素を備えている人ばかりである。そんな人達が、お笑いの賞レースとは異なるリラックスした空気感で、それでいて本人達は手を抜いたりは

    • 荒野の思い出

       私はチーターだ。この雄大な大地で寝て、起きて、獲物を追いかけ、喰らい、時には狩りに失敗している。ただ欠伸をしてぼーっとしている日もある。他のチーターも同じで、みんな同じような生活をしている。しかし、私自身ふつうの一個体だと思っていたのだが、どうやら少し違ったのだ。皆から恐れられているのか、避けられているのか、嫌われているのか。なんだか変わり者扱いされている。なぜこうなったのかは分からないが、いつからこうなったのかは覚えている。    ・・・ あれは、まだマトモな狩りがで

      • エスカレーターを使って神になる方法

         結局のところ皆誰かに迷惑をかけないように生きている。それが我々日本人の本質なのだ。  東京ではエスカレーターを降りる時、多くの人が規則正しく、或いは礼儀正しく左側に寄って立ち止まっている。そうする事で人二人分ほどの幅があるエスカレーターにはスペースが作られ、立ち止まらない人はそこを歩いて降りられる。そういうルールが出来上がっている。しかし最近はこれを禁止するよう呼びかけている人がいる。「エスカレーターでは二列になって、立ち止まってご利用ください」とアナウンスが毎日のように

        • お前が千円返せば済む話なんだよ

           どうやら一万円札が使えないらしい。お札を財布から取り出して精算機に入れ込もうとした時、千円札しか入らない幅で作られていることにそこでやっと気がついた。 「大山さん、小銭持ってます?」  俺が精算機に体を向けていた僅かな時間で、この人はタバコを吸い始めていた。鍵は開けておいたのだが、紙タバコを吸いたいが故にこの暑い中でも車には入ろうとしなかった。 「あー、今無いな」  大山さんは財布の中身を確認せずに答えた。 「じゃあ千円札お持ちですか?」  「どうだったっけ」と呟きなが

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        • インフィニティストーンを集めて指パッチンしてゴルフを消したい
          6本

        記事

          番外編、KING GOLFという漫画はめちゃくちゃ面白い。

           サンデー系列の雑誌に掲載されている、ゴルフキングという漫画がある。私はこの漫画が好きだ。ざっとあらすじを伝えると、喧嘩無敗のヤンキーである主人公は、強豪の高校ゴルフ部に籍を置いているプロ入り間近の同級生とすれ違う。だが、その同級生は主人公に見向きもしなかった。その目線によってヤンキーの持つ喧嘩魂に火がついた主人公はゴルフ部に乗り込み、ゴルフ部のコーチと出会う。そこでたった一度だけボールを打ち、独特の快感を知る。魅力に取り憑かれた主人公は、地道な練習もできる真っ直ぐな男でもあ

          番外編、KING GOLFという漫画はめちゃくちゃ面白い。

          最後に

           私がこの文章を作っている間、私の考えるゴルフ以外の面白くなさそうな競技について調べてみた。例えばマラソン、例えばロードレース。これらは前章の『シンプルな話だが、ゴルフはつまらない』に記載した①、③に該当しているだろう、そのため観戦していても熱狂しなさそうだと思っていた。一つの競技に取り組んでいる人間は、その競技を貶されるとあまり快く思わないだろう。だからこそ「マラソン つまらない」「ロードレース つまらない」といった文言で検索をかけてみた。きっと自分の競技を擁護するブログ記

          シンプルな話だが、ゴルフはつまらない

             タイトルの通りだが、ゴルフはシンプルにつまらない。それはつまりスポーツとして、競技として面白くないという意味合いだ。完全に他の競技と比較して劣っている。それを、4つの観点から他の競技を例に挙げながら説明していく。 ①動きの種類が少ない  先述の「ゴルフは健康に良い」という話題において、ゴルフ特有の動きとは何か、それを僅かに言及した。陸上や水泳等の競争系以外の競技と比較して、これは本当に少ない。厳密に精査すると1種類しか無いのだ。お察しの通り、スイングこれだけだ。他のス

          シンプルな話だが、ゴルフはつまらない

          ゴルフを擁護する記事が多いし、ゴルフを嫌う人を否定する記事もある。それじゃあ溝は深まるばかり。

           私はいつも思うのだが、ゴルファーはゴルフを過剰に擁護している。私の友人との間にも、会社の先輩・上司との間にも、そして世論にもそういうゴルフへの擁護が溢れている。ただ、先ほども同じような旨の発言をしたが、そうすればするほど包み隠したい欠点の存在を逆に自ら認めてしまっている。そもそも擁護する部分に関しては私がゴルフを嫌いだと思うポイントばかり枚挙しているので、それはつまり世の人たちも私と同じ意見を持っているのだろう。大多数がそう思ってしまうということは、要するにそれが世間の印象

          ゴルフを擁護する記事が多いし、ゴルフを嫌う人を否定する記事もある。それじゃあ溝は深まるばかり。

          「ゴルフは、本当は面白い!」というタイトルのブログがある時点でゴルフはつまらないことを薄々感じとっている人が多いのも同然だよね。

           まずはこれを見てもらいたい。以下はGoogle検索で『野球』と入力したサジェスト(2023年4月現在)だ。 ・野球 ・野球速報 ・野球順位 ・野球結果 ・野球wbc  さらにこの下はWBCに関する検索ワードが続いている。野球は日本で年間何百試合と放送されており、結果だけでも気になっている人がたくさんいる。要するに、野球は世間から注目されている競技ということだ。  対してゴルフのサジェスト(2023年4月現在)。 ・ゴルフ ・ゴルフパートナー ・ゴルフエフォート ・ゴルフ5

          「ゴルフは、本当は面白い!」というタイトルのブログがある時点でゴルフはつまらないことを薄々感じとっている人が多いのも同然だよね。

          ゴルフがクソであることをひたすらに書く。

           はじめに  現在28歳の私は、ここ1年でゴルフを始めた。いや正確に表現すると始めざるを得なかった。職場内でゴルフ大会があり、それに参加する必要があったからだ。私は今の会社を気に入っているし、足掛けとして見ている訳でもないので、長く勤め上げたいと思っている。となると社内の人々とは友好的な関係を築いていった方が良い。そうなると社内行事にはなるべく参加するべきだし、私自信それを苦とは感じていない。頻度も適切だし周囲の人とも仲良くやれているので、むしろ楽しいぐらいだ。つまりゴルフ

          ゴルフがクソであることをひたすらに書く。

          この世の正義

           この時間の電車で座席に座れたのは、なかなかラッキーだ。通常の平日では、満員でもないけど吊革は半分以上使用されていて、どこかしらの席が空けば誰かしらが即座に確保してしまう、そのぐらいの混雑具合だ。もしこの帰りがけの電車で座れるのであれば、それは目の前で座る人が運よく立ち上がって電車を降りたりした場合のみだ。それが今日起こった。  立ち仕事をしていると、最早座る時間そのものを恋しく感じてしまう。いつもであれば、朝家を出て駅まで歩いて満員電車に乗って駅を降りて学校まで歩いて職員室

          この世の正義

          臭いう◯こと父の尊厳

           今朝自分の出たう◯このせいで、トイレがやたら臭い。しかもそのおかげで俺は父親がどういう人間か知ってしまった。    ・・・・・  社会人になってから父親の苦労が身に染みてわかる、なんてのはよくある話で、自分もそれを感じていた。毎日毎日夜遅くまで働いて、やっとの思い出手にするのが一八万とか一九万。一人暮らしだとそこから家賃やら光熱費やら食費やら引いて、少しでも貯金に回そうものなら、自由気ままに使えるお金は無い。自分の生活だけでもこんな有様なのに、うちの父は母と兄と姉と俺を

          臭いう◯こと父の尊厳

          『映画を早送りで観る人たち』を読んで思ったのは、その人たちは『スパイダーマン:ノーウェイホーム』を観るべきという事。

           私は最近、『映画を早送りで観る人たち』という本を読んだ。岡田斗司夫という評論家が話題に挙げており、自分も興味を持ったからだ。  この本を読む中で私が一番感じたのは、 「早送りで観る人はみんな、『スパイダーマン:ノーウェイホーム』を劇場で観なかったんだなぁ」  という事だ。『映画を早送りで観る人たち』を読み、尚且つ『スパイダーマン:ノーウェイホーム』を観た人からすると、私が今からどういう話をしようとしているのか察せられるかも知れない。これに該当する人たちは、可能であれば

          『映画を早送りで観る人たち』を読んで思ったのは、その人たちは『スパイダーマン:ノーウェイホーム』を観るべきという事。

          アイアン・ババア

           片道2車線の道路を、一人のババアがよたよたと歩いていた。五〇メートルも歩けばそこには横断歩道があるし、歩行者用の信号もある。ここを横切るよりも、ずっと安全に車道を渡れるはずなのにも関わらず。  車に乗った二人の労働者が、その横切るババアを見ていた。 「うわ、こんな道路堂々と横切るなよ」 「危ないですよねアレ」  彼らはそう呟いた。 「それにしても、なんで横断歩道まで行かないんですかね?」 「あー、俺が聞いた事あるのは、昔は道路の整備が全然されてなくって車も歩行者もどこでも関

          アイアン・ババア

          ストライクの罠

           乾いた音と共に、全てのピンが倒れた。私は誰にも聞こえないように一人呟いた。 「バカめ…」  彼はストライクを取り大いに喜んでいる。確かにボウリングというゲームでの勝利に近づいているので、当然といえば当然だ。しかし彼は気づいていない、そこに潜むの罠に。  あらゆる可能性を考慮しても、やはり『ストライク』は最高難易度ではない。ストライクは一番前のピンの左右どちらに当たってもいいが、例えば右端の1ピン残しなら左側~正面の間からしかぶつけられない。右側から当てようとすればたちまち

          ストライクの罠

          私と車とスズメバチ

          「この中にお医者様はいらっしゃいますでしょうか」  私は一人、車の中で呟いた。この問いかけの答えは当然NOだし、応えてくれる人間すら存在しない。理由は至極簡単で、何故ならばこの車には私しか乗っていないからだ。このような絶望的な状況、おそらく生涯の中で一度あるかないか、そんなレベルの発生頻度である。いやきっと『ない』生涯を過ごす人の方が多いはずだ。  高速道路を運転するこの車の中に、スズメバチがいる。先ほどの車線変更の際に左のサイドミラーを見た瞬間、視界にそれが入ったのだ。こ

          私と車とスズメバチ