小嶌修

神奈川県在住、30代、まったりした外資系企業勤務。

小嶌修

神奈川県在住、30代、まったりした外資系企業勤務。

最近の記事

「ハーゲンダッツ」という造語

 ハーゲンダッツは美味しい。このことに異論がある人はいないだろう(きっと)  私の、「豆知識を披露したい欲」がウズウズしている…  このハーゲンダッツという言葉、商品名、実は造語だというのはあまり知られていない。しかもその由来は、 「コペンハーゲンのハーゲンから取って、あとは、う〜ん、なんとなくヨーロッパっぽくてかっこいいから、ダッツ、とかつけとくか。Häagen-Dazsって書いたらめちゃくちゃヨーロッパっぽいし」 とアメリカ人が考えたからだという(ハーゲンダッツ、

    • 数字で話している気でいるおじさん

       ビジネスを数字化しやすい時代になった。誰が何件、どういう案件や顧客を対応しているのか。電話や商談でアプローチ出来ている率はどれぐらいなのか、見積もりの提出率やクローズレートはどの程度なのか。WEBサイトの訪問数、そこからイベントへの流入数。etcetc...  「データは21世紀の石油だ」という言葉があるが、なるほど、いつの間にか指標や経過はすべて数字化して話せる時代となっていた。  そこで大量発生しているのが、タイトルにもある、「数字で話している気でいるおじさん」だ。

      • 皆宇宙に行くようになる かつての海外旅行のように

         元ZOZOの前澤氏が宇宙に行った。民間人宇宙飛行士としてのISS滞在は日本人初で、世界でも10番目の快挙らしい。  前澤氏は数年前から事あるごとに「宇宙へ行く」と公言していた。起業家の一部はビックマウスを売りにしているところがあるので、「本当かなあ」程度に思っていたら、いつの間にか達成していた。素直にすごいと思うし、有言実行に対する敬意もある。  多くの報道では、民間人が宇宙へ行くことの難しさ、費用が膨大にかかることなどを取り上げている。しかしながら、私はいずれ、と言って

        • 共働きと家事、妻の妊娠

           妻が妊娠している。妊婦、特に体の変化に対する知識を深めたいと思い、いわゆる「パパになる人が読む本」をAmazonで注文してみた。すごく期待していたわけでもないが、レビューを見ると「女性が読んでも納得できた」「ママが読んでも救われる」とあったので、まあ良いのかなと思いその本に決めた。  これが、なかなかのカルチャーショックだった。妻と大笑いしながら読んでしまった。  本の構成として、基本的に、「女性が家事と育児を行う世界で、男性がすべきこと、あるいはすべきではない(言うべ

        「ハーゲンダッツ」という造語

          「ロジカル」は「美味しい」ぐらい違う

           かつて日本のサラリーマンには「モーレツ」であることが求められる時代があったという(私はY世代、はざま世代なのでその頃は子供)  高度経済成長期からバブルまでを支えたモーレツ社員達。オフィスの壁には「売り上げ倍増」というスローガンが掲げられ、深夜残業当たり前、退社時間は午前様となり、翌朝もキッチリ出社、朝礼では軍艦マーチを流していた。当時流れていた石油会社のCMで、美女のスカートがめくれてパンチラすると共に「Oh!モーレツ」というキーワードが話題となり、のちの「モーレツ社員

          「ロジカル」は「美味しい」ぐらい違う

          「外資系は働きやすい」という幻想

           「次の職場は働きやすさを重視したいから、外資系かなあ」なんてことを、周りでは聞かないが、ネットの記事なんかで目にする(実在するかは別として)  これに関して、なかなか言いたいことがある。  まず、働きやすいとは何なのか。多くの場合、有給休暇が取りやすい、残業が少ない、ノルマやプレッシャーが無いなどが挙げられる。しかしながら、民間企業というのは基本的には営利企業だ。営利企業というのは、簡単に言えば商売をして、利益を追求しますよ、という会社だ。「うちは社員が第一!」と言う会

          「外資系は働きやすい」という幻想

          「結論から話す」はドラマティックじゃない

           アメリカの会社で働いていた時に、「結論から話す」ということを叩き込まれた。リーダーやマネージャーへの報告の際、経緯や背景から話始めようものなら、まるで昆虫を食べる人のような奇異の目で見られた。嘘です、少しオーバーに言いたかっただけで。この「昆虫を食べる~」の部分は、「突然性癖を暴露する変態を見るのような目で見られた」とか「公衆の面前で裸で立っている人のように見られた」とか色々考えたが、結局これに落ち着いた。どうだろうか。  話を戻そう。「結論から話す」というのは、ことビジネ

          「結論から話す」はドラマティックじゃない

          おじさんの愚痴は宝の山

           おじさんは僕に、とても嬉しそうに説明をした。行きつけのお店が何件かあること。そこではあだ名で呼ばれていること。1号店は常連ばかりで、店員の愛想も悪いこと。2号店は魚が美味しいが、名物女将は3号店に移ってしまったこと。休みの日は家から30分、運動も兼ねて歩いて飲みに来ていること。  この10年間で、日本の飲み二ケーションは随分変わってしまった。10年前、僕は新卒の営業マンで、銀座の専門商社で働いていた。そして今は、横浜でおじさんと歩いている。  若者の酒離れや、プライベート

          おじさんの愚痴は宝の山