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運動神経の良いと悪いとは?

どうも、キッズ体操教室Beesの岩本です。
本日はこちらの内容です…

今年最後の放送になりました。
最後は佐藤先生がテーマを持ってきてくださり、とても興味深いものでたくさんの学びがあったので、是非 stand FM も聞いてみてください♬


子どもの運動神経は、幼少期の経験や環境によって大きく左右されます。特に、多様な運動経験は神経系の発達に深く関与し、将来的な運動能力の基盤を形成します。日本スポーツ協会の資料によると、幼少期における遊びを中心とした身体活動は、心肺機能や骨形成にも寄与し、生涯にわたる健康維持の基盤となるとされています。

一方で、「運動神経が良い」とは具体的にどういった状態を指すのでしょうか?また、「悪い」とされる場合、改善は可能なのでしょうか?ここでは、運動神経の定義と、その良し悪しに影響を与える要因、そして具体的な改善策について考えていきます。

運動神経の「良い」とは何か?

運動神経が良いと言われる子どもは、一般的に次のような特徴を持っています。

  1. 動作の正確性 指示された動きを正確に行うことができる。

  2. 反応の速さ 例えば、ボールが飛んできた際に素早く避けたりキャッチしたりできる。

  3. バランス感覚 ジャンプや走行時に体勢を崩しにくい。

  4. 協調性 手足や全身の動きをスムーズに連携させられる。

これらは、神経系と筋肉の連携が円滑であることを意味します。一方で、運動神経が「悪い」と言われる場合は、これらの能力が未発達であるか、特定の動きに苦手意識を持っていることが多いです。

運動神経が悪いとされる要因

運動神経の発達には、以下のような要因が影響します。

  1. 経験不足 幼少期に多様な運動を経験していない場合、特定の動きに慣れず苦手意識を持つことがあります。

  2. 環境的要因 安全な運動場所がない、あるいは運動する機会が少ない家庭環境では、自然と運動能力が発達しにくくなります。

  3. 心理的要因 「自分は運動が苦手だ」という思い込みがあると、挑戦意欲が低下し、結果的に運動能力の向上が妨げられます。

  4. 体格や遺伝 体格や遺伝も一定の影響を与える要因ですが、それだけで運動神経の良し悪しが決まるわけではありません。

運動神経を育てるための多様な経験

1. 総合的な運動能力の向上

多様な動きを経験することで、身体の使い方が上手になり、新しい種目への適応力が高まります。例えば、跳ぶ、走る、投げるなど、異なる種類の動きを繰り返し練習することで、神経系が効率よく発達し、運動全般における基礎能力が向上します。

2. ケガのリスク軽減

異なるスポーツで異なる筋肉や動きを使うことで、特定の部位への過度な負荷を避け、ケガのリスクを軽減します。一つの動作を繰り返すことで発生する過使用症候群を防ぎ、全身をバランスよく鍛えることが可能です。

3. 社会性や協調性の発達

さまざまなスポーツや遊びを通じて、多くの人と関わることで、コミュニケーション能力や協調性が育まれます。例えば、チームスポーツでは仲間との連携や役割分担を学び、個人競技では自己管理や目標設定の力が鍛えられます。

4. イメージと体現力の向上

自分の体をイメージ通りに動かす力を育むことは、運動能力の向上に直結します。例えば、以下のような練習を取り入れることで、空間認識力や身体の使い方を磨くことができます。

  • 目を閉じて手を上げる練習: 自分がイメージした位置に手を正確に上げられるか試すことで、脳と体の連携を強化します。

  • 目を閉じて足踏みをする練習: その場で足踏みをして、元の位置から大きくズレないか確認します。これにより、自己の位置感覚やバランス能力が養われます。

子どもに多様な運動経験を提供する方法

1. マルチスポーツの導入

一つのスポーツに固執せず、季節や興味に応じて複数のスポーツを経験させることで、総合的な運動能力を育てます。例えば、春はサッカー、夏は水泳、秋は陸上、冬はスキーといった具合に、年間を通じて異なる種目に取り組むことが推奨されます。

2. 外遊びや運動遊びの重要性

自由な遊びの中で、子ども自身が興味を持って体を動かすことで、自然と多様な動きを身につけることができます。鬼ごっこや縄跳び、木登りなど、ルールが固定されていない遊びは、創造力や問題解決能力も育てます。

3. 親子でのスポーツ活動

親子で一緒にスポーツや運動遊びを行うことで、子どものモチベーションを高めるとともに、家族の絆も深まります。例えば、週末に家族でキャッチボールやハイキングに出かけるだけでも、子どもにとって大切な思い出となります。

4. イメージトレーニングを取り入れる

遊びや練習の中で、自分の動きを頭の中でイメージし、それを体現する練習を取り入れましょう。例えば、サッカーでシュートする場面をイメージし、その通りに体を動かす練習を行うことで、脳と筋肉の連携が強化されます。

イメージと体現力を伸ばす具体的な取り組み

運動の中に、イメージと体現力を鍛える要素を組み込むことで、子どもの運動能力をさらに引き出すことができます。以下は具体的なアプローチの例です。

  1. 動作の事前イメージ 子どもに「今からどんな動きをするのか」を説明し、それを頭の中でイメージさせてから実際に行わせます。このプロセスを繰り返すことで、脳と体の連携がスムーズになります。

  2. タイミングを計る練習 例えば、縄跳びをする際に、「縄が目の前に来たらジャンプする」といったタイミングを意識させる練習は、集中力と瞬発力を養います。

  3. スローモーション動作 あえて動きをゆっくり行い、筋肉や関節の使い方を意識させます。この方法は、動作の精度を高める効果があります。

まとめ

運動神経が「良い」か「悪い」かは、幼少期の経験や環境、取り組み方に大きく依存します。ただし、「悪い」とされる場合でも、適切なアプローチを通じて改善することは十分可能です。多様な運動経験やイメージトレーニングを取り入れ、親子で楽しみながら取り組むことで、子どもたちの運動能力を大きく伸ばすことができるでしょう。

運動神経の良し悪しを、単なる結果ではなく、成長の一部として捉え、日々の取り組みを積み重ねていきましょう。

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