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【推し活の闇】×学生からの「推し」が「推し」でなくなった理由…

「だ」体で書いている自分に酔ってます。
普段はこんなんじゃないよ、
だから他のnoteも見ていってね♡


頼む、ラインナップにいないで。


Xで新規グッズが発表された瞬間、
そう思っている私にゾッとしてしまった。


間違っても勘違いして欲しくないのは、
今も進行形で「推し」が特別であること。

物心ついた辺りの×学生からずっと…
本当に一途に推していたキャラクターを
今更なかったことには出来ない。

当時は「推し活」なんて言葉はなかったけど
私はずっと「推し活」をしていた。


ノートの表紙に雑誌の切り抜きを貼り、
缶ペンケースにはシールを貼った。
「シールメーカー」で作ったシールは、
公式とは雲泥の差だったけれど特別だった。
部屋の壁にはカレンダーの裏紙に書いた
推しのイラストが飾ってあった。
映画館へは許される限りで足を運び、
アニメは録画し擦り切れるほど観た。
セリフ全てを暗記していて、
難しい言葉や漢字はきっとそこで覚えた。
グッズが発売されれば、
お小遣いが許す限りで購入した。
タイムカプセルへいれた手紙に、
まだ原作の漫画を持っているかと書いた。
新規グッズの情報が出ると
ラインナップに推しがいるかすぐ確認した。
その結果に一喜一憂した。
アルバイトを始めてからは、
ランダムで引けないことを何より恐れて
ボックス購入一択になった。
「実用」「保存用」「保存用の予備」と
最低でも3個は購入した。
フリマアプリの普及で、
当時欲しくても買えなかったグッズを
購入出来るようになった。
部屋の壁は額装したポスターや、
ポストカードに複製原画で埋まった。
持っているグッズよりも、
持っていないグッズの方が少なくなった。
SNSの普及に伴い、
同じ作品を推す人と交流した。
ボックスで購入していたグッズを、
お互いに送料を掛けて交換した。
同じグッズの所持数の平均は、
10個以上になった。
発売されるグッズは全てチェックし、
受注・予約・現地もれなく購入した。
所持していないグッズは、
数えられる程になっていた。
所持しているグッズは、
いくつあるのか分からなかった。
新規グッズの情報が出ると
まず出費を計算するようになっていた。
ボックス代はいくらか。
何個積むのか。
どこで予約するか。
交換を探すか。
送料はどうするか。
手数料はどこがお得か。
発送日はいつか。
DMの返事はいつまでか。
連絡が途絶えたあの人はどうするか。
面倒な作業が多いな…

頼む、ラインナップにいないで。

Xで新規グッズが発表された瞬間、
そう思っている私にゾッとしてしまった。


私は「推し」を推しているのではなく、
「推し活」をするようになっていた。


それでもそれが楽しいのであれば、
今も私は続けていたのだろう。


それはそれで、
人生の醍醐味である。

私は楽しくなかった。


ずっと何かに追われているように、
「推し」を追いかけていた。


苦しかった。


特別である「推し」が、
私とはいえ誰かを苦しめる状況も
私をさらに苦しめた。


「推し活」に夢中になり、
ふと気づいたら
「推し」が「推し」ではなくなっていた。


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ヲノジツ
どうかご自愛を。私にお金くれても日用品とか買ってしまうので…!!トイレットペーパー買いますよ?