子どものふしぎ③ 空気と風船
空いっぱいに舞い上がる風船。その状態で急にすべて空気がなくなったら?
全部われてしまうでしょう。
周囲が極端な低圧になるわけですから、風船内部の気体が膨張して破裂するはずです。飛ぶ飛ばないでいえば飛びません。
空気がなくなったらもちろん私たちは息ができなくて生きられませんが、それはこちらにおいておくとすると、世界はどんなふうに変わるでしょう。
まず青空がなくなります。
月面の写真を思い出してみてください。あれが空気のない空です。
風も吹かず、夏にうちわをぱたぱたしても涼しくありません。扇風機も換気扇も無意味、ストーブをつけても対流がおこらないので、真ん前に陣取らない限り暖かくないでしょう。パラシュートも使えませんし熱気球も上がりません。
新幹線があんな形でなくともよいですね。空気抵抗がないんですから。花吹雪も落ち葉の舞も見られず、タンポポの種もぷわぷわ飛ばず、空気抵抗がないからテイッシュとボールがいっしょに地面に落ちます。音を伝える空気がなければおしゃべりが聞こえず、楽器の音も出ません。
さあ、他にはどんな事が?