子どものふしぎ② 蚊と注射器
今年の真夏は意外に蚊の活動が活発ではないようです。
なんと、暑過ぎるのだそうです。そのため少しずつ暑さが和らぐこれからの方が、蚊が多く飛び回ります。日本の夏の風物詩も様変わりしつつあります。
ところで、蚊に刺されるとあれほど痒くなるのに、肝心な刺された瞬間はほとんど何も感じません。
蚊は針を刺して唾液を入れ、吸う血液が固まらないようにして血を吸います。そのため吸う傍ら固まらないように液を入れるせいで、ウィルスまでも取り込んだり注入できたりして、病気の媒介役として悪名高くなりました。有名なウィルス疾患では日本脳炎やデング熱、マラリアなどがあります。
蚊は確かに、針を指しているはず!それなのに気づかせない!蚊の針は1本に見えますが、そうではなく、実は上唇、下唇、咽頭、大顎と小顎が2本ずつの計7本で出来ています。
複雑な構造で、それらを決まった順に高速度で抜き差しして唾液を入れながら血を吸っています。実にうまく刺せる針を持っていることになります。
蚊が刺す行動を高速度カメラで観察し、その解析結果から注射針の開発が進んでいます。