子どものふしぎ① シャボン玉
先だって雨の日、私もこんな光景に出くわしました。
木立の中の水たまりに、木の枝からぱらぱらと水滴が絶え間なく落ちてきて、水面に次々にきれいな泡ができては消えていきます。それはまさにシャボン玉のように薄く、虹に光り、でも半球なのです。
シャボン玉が二つくっつくと8の字のようにならず、二つの間に平らな面ができることはご存知でしょう。
これらは全体で安定する最小面積をとる為に起こる現象です。水面にできる時のような、異なる面との接触では、半球が最もエネルギー的に安定しています。
丸いシャボン玉が、何か他のものに触れると半分のシャボン玉になる様子を、子どもとともにためしたければ、飛んでいるシャボン玉をうまく割れないように手で受けてみてください。
ところで、水面を見ていて落ちてくる水滴が必ず半球の泡を作るかというとそうでもありません。
条件があったときだけ、ぱっと泡が生まれます。
空の上でたくさんある水蒸気も、あるものだけが核を見つけて水滴になり、ほかのものは水蒸気のまま水滴にはなれない、これも条件があったときだけ起こること。
泡が立つのも、水滴ができるのも当たり前だと思わないで!
その実、様々な条件の一致という奇跡のような偶然の一瞬が、自然界の現象です。
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