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大人になる時に出された宿題

どんな大人になりたいか

これは、まだ解けてない宿題です。
以前「どんな大人になりたいか」と聞かれた時、私はすぐに答えることができませんでした。そして未だに明確な結論を出せていません。このnoteの記事も2年前から下書きに入れられたままでした。

「どんな大人になりたいか」
今までに考えたことがないわけではないけれど、この問いは、今後の生き方を聞かれているのだと思って、安易に言葉を発せられないのでした。
私が理想とする生き方、人としての在り方は、今までに出会ってきた人たちが持っていた素敵なところで、かつ今の私にはないものがほとんどです。尊敬できる人達が周りにたくさんいるので、自ずとこうなりたいと思う要素も増えます。私は欲張りなようで、できるならそれら全部を身に付けたいと思ってしまいます。そして増えた目標を見て、結局何が一番大切なの?ってなるんです。
でもまずは、今まで出会った、こんな人になりたいと思ったことを項目でまとめようと思います。

一、 周りを安心させる、それが自然にできる人
 私が通った学校の昼食時間は、他学年との交流の時間でもありました。ある日、わたしは机の向かいに座っている上級生のお茶を注いでいました。そこで大失敗をしたんです。ここに書き残したら炎上しそうなくらいの失敗です。
 その時すかさず上級生の一人が優しい言葉を掛けてくださいました。どうやってこの事態を収集しようか、どう謝ろうか、と思考の波が一気に押し寄せて、フリーズしていた時に掛けられたその言葉。わたしにとっては、とっても温かくて、どん底から一気に引き上げられたような、救いの言葉でした。わたしも自然にそういう言葉を伝えられる人になりたい、そう思いました。

一、信頼を積み重ねられる人
 大学の先輩に言われた言葉で心に留めていることがあります。
「信頼は少しずつ積み重ねていってできるもので、突然得られるものではない。だから、するべきことをきちんとして信頼を積み重ねていくことって本当に大切なことだし、それはあなただけの財産になる。」
こんなことをおっしゃていました。
 真面目な人ほど損をするってよく聞きませんか?
言葉の通り、時々きちんとするべきことを積み重ねていくことがバカバカしく思えてしまうことがありましたが、それは一朝一夕で得ることのできない「信頼」を積み重ねていることなんだなと思います。
 忘れてはいけないのは、信頼を積み重ねるのは時間を要して大変なことだけれど、信頼を失うのは一瞬ってこと。だから常に周りに誠実でありたいし、そうして信頼される人になりたいです。 

一、周りで起きていることにいち早く気付ける人
 周りがよく見えていて、その時必要なことに いち早く気付ける人には惹かれます。私が最もほしい力で、私が最も苦手とすることだからです。

一、説得力のある言葉を話す人
 説得力のある言葉は、相手を納得させる何かがある言葉ってことですよね。それは、自分の思考を整理して、さらに相手に伝わるような言葉を使うことが大切なんだと思います。私は自分の考えを論理立ててまとめ、相手にわかりやすく伝えることが不得手です。相手を論破して説得できるとかいう意味ではなくて、そういう意味での「説得力のある言葉」を話したいです。
 そしてもう一つ、「説得力のある言葉」たるゆえんの一つには、経験があると思ってます。映画『リトル・フォレスト』に出てくる台詞で共感した言葉なのですが、自分が責任をもって人に伝えられることって、自分が実際に経験したことだけなんだと思います。だから、他者の経験ばかりを借りるのではなくて、自分でいろんなことを経験して話せる、そんな人になりたいです。

一、よく考える人
 私は、誰よりも考えの深い人を知ってます。そんなふうに考えられるようになりたいっていつも思います。
 考えることの大きな意味は、自分があること。そして、経験を増やせることだと思います。経験って、自分自身の心身を動かして得たことです。同じ経験をしても、そこに自分の思考を挟んだか否かで全くその中身は変わると思います。
 一つ前の項目で、「説得力のある言葉は、他者から借りた言葉ではない」というような言葉を書きましたが、これは誤解を生みやすい表現だったと思います。私は、他者から聞いた言葉も、自身のなかで消化したのならば、説得力のある言葉になると思います。
 伝聞も自分でよく考えて取り込んだものならば、それは私の財産です。その最たるものが「本」だと思っています。新書や専門書は、先人が考えて実験をして判明したこと、その人の思考をまとめたものです。それは、文字をそのまま取り込んだって意味はないけれど、自分なりに解釈して納得して読めば、それは先人の「経験」を得たことになります。物語も同様に、主人公の「経験」を主人公と共に悩んだり楽しんだりして、考えて読み進めると、主人公の「経験」は私の「経験」になります。
 人一人の人生は、そんなに長くないです。自分で全てを経験することが難しいからこそ、本を通して経験できるのは魅力的です。先人の経験と記憶を受けつぐことは、人が短い人生を豊かにしようと抗うとこから始まったのかもしれません。

一、忍耐力・継続力がある人
 毎日継続してひとつのことをコツコツできる人ってすごいと思うんです。継続するには忍耐が必要だし、そうして続けるだけの情熱と緊張感が必要だからです。今の私に最も必要なことだと思います。


ぱっと思いつくだけでもこんなにあります。長い…
書いてみて、根本は相手に優しくありたいってことがあるのかなあ、なんて思います。

何年後かには、また友人の素敵なところに気づいちゃって、項目が追加されていそうな嫌な予感がします。

何年後かの自分
少しは成長してますか?

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