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【愛犬の欲求を満たす】

◆犬の欲求とは
第一に「エネルギーの発散(運動欲求)」
第二に「ルール・規律」
 
エネルギーの発散が出来ていないと、ルールを聞く態勢になりにくいです。
興奮しやすい仔や、物を破壊する仔等、その行動を止めようとしても、発散する事に意識が向いているため、興奮や破壊行動の変化に繋がりにくくなってしまいます。
 
◆エネルギーの発散方法
①散歩
・リーダーウォークの形で、質の良い散歩を行う事。
*リーダーウォークは犬に強要しない事
・散歩コースを毎回変えて、見える景色や匂い等に変化をもたらす事で
 発散を促す事。
・歩くスピードを早めたり遅くしたり、変化のある動きで散歩をする事
・段差等を利用して、乗る、降りるの行動が出来る場所では乗り降りの運動
 を追加で行っておく。
・歩き続け、交差点等では必ず座らせるか、その場で留まらせる。
・排泄の処理をする際も、座らせるか、その場で留まらせる。
・エネルギーの多い子は、初めに引き運動から始める。

◆ルール
ルールは
必ず〇〇させる、してもらう、と言う基本的な行動を「学ばせ」ておく事。
「学ばせる」とは、人からの指示で行わせても良いが、基本は
「犬に自ら考え、行動してもらう」事です。
人で例えるなら、「人に会ったら挨拶をする」「食事の時に、いただきます、ごちそうさまでした」と言うような、その場面において指示を受けなくとも行動する内容です。
基本ルールを学ばせながら、下記内容を同時進行で学ばせる。
 
①境界と②制限
 
①境界
人のスペース・部屋のスペース
人との距離や部屋の区切りの境界線を設ける事。
ゲート等を利用した、物理的境界線では無く、心理的な境界線を示す事。
心理的境界線は、サークル、キャリー、屋内と屋外等でも利用する事。
 
②制限
行動範囲の制限や遊び方等、制限を設ける事で、興奮しすぎない様にする。又、行動範囲を制限する事で群れとしての行動範囲を理解しやすくする。
 
【犬の欲求は人の欲求とは事なると言う事を理解しておく事】
 
犬の欲求は、「生きて行くために必要」な「安心・安全」を得る為に必要としている内容に重きを置いている動物です。
 
群れを好む動物であるがゆえに、単独でこれらを得るのは難しい動物なので、一般的に言われる「リーダー」を求めている動物です。
 
リーダーの元で、リーダーと共に旅をし、エネルギーの発散をし、ルールを学び、群れの一員との距離を学び、群れの範囲を学びます。
 
「運動・ルール・規律」を理解し、心身ともに安定する事で食事にありつけ、愛情が得られます。
 
「さわる」「なでる」「様々な物を与える」「様々な食べ物を与える」「抱っこする」「一緒に寝る」等は、欲求ではなく「要求」に含まれるため、犬の行動からこの様な事を求められていると感じても、決して受けない事です。
 
犬の欲求を満たすために、ルール・規律を守って接する事が、愛犬との好ましい触れ合いになります。
ルールとは白か黒であり、グレーは存在しません。
グレーが可能なのは、人と人の間だけです。

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