ジブンゴト

今回も前々回前回に引き続き、僕が所属しているゼミで行われている数校の高校に出向き大学生が高校生相手に商業に関する授業を行う“コラボ授業”で感じた事を書き記す。
自分的アントレプレナーシップ|あさひ|note
他人(ひと)に興味を持つ|あさひ|note

7月から始まったこのプロジェクトも無事全5回を駆け抜けて終盤を迎えた。このプロジェクトに参加できて約半年間はとても充実した学生生活となった。自分という存在と人との関わり方を学べ、大きく自分自身が変化する事が出来たとしみじみ感じている。今回このプロジェクトのリーダーとして比較的中心で運営を回していたが、自分含めた5人のメンバーがそれぞれ力を合わせた成果がこの充実感に繋がっていると思っている。本当に感謝感謝で感謝の気持ちで溢れている。また、他のクラスを担当していたメンバー(同期)も5人いて、このメンバーにも助けられた部分が沢山あるので同じく感謝感謝である。

さてさて、最終回を迎えた今回の授業では僕が担当するクラスが飯塚高校の文化祭で3店舗出店をする(射的/ストラックアウト/ワッフル屋)という事なので“今までの復習を踏まえながら立派な企業よろしく事業計画書を作成してもらう”という内容で構成を組んだ。1クラスを3チームに分けているいるので、各チーム10人程度でお店を運営していく事になる。授業当日の様子として高校生皆が復習を聞いてくれながら大学生のメンバーと共に事業計画書を「あーだこーだ ぴーちくぱーちく」言いながら作成してくれた。
事業計画書の詳しい内容を紹介していくとべらぼうな字数になってしまう為今回は割愛させていただくという事で…
そんな話し合いをしている様子を眺めていたら、以前には無かった光景を目の当たりにした。それは、意識的に考えながら発言している生徒が増え議論が盛り上がっていたのだ。確かに最初の方は我々大学生がマイルドな言葉ではっぱをかけながら議論を促したが、一度スイッチが入ると自発的に市場を調べて提案するといった盛り上がりを見せるようになった。文化祭が近づいてきているという事もあるのだろうけどやっとジブンゴトとして考えてくれる生徒が増えてきてとても嬉しかった。

このジブンゴトなのだが、興味のない話題や「どうでもいい」とシャットアウトした話題を自分ならどうするか?と考える事なので何かしらのきっかけがないと意識改革するのが非常に難しいと今回のプロジェクトで学んだ。自分自身の意識改革でも難しいのに、他人の意識を変えるとしたら困難…いや、超困難としても過言ではないと個人的に感じた。がしかし全5回の授業を展開していく中で、徐々に僕たちが投げかけた各問いに高校生たちがジブンゴトと当てはめて考え向き合おうとする姿が見えてきた。最終的には上述したように各グループで議論が活発になるほど最善な出店とは何かをテーマに話し合いをしていた。
あくまでも僕の持論になるのだが、これはきっと彼・彼女達の中で授業を進めるにつれて出店のイメージが付きやすくなり“自分達ならどうするか?”を想像し言語化出来るようになったのではないだろうか。当初は文化祭で出店をすると説明しても高校生の多くの頭には?マークが浮かび上がり何を自分達がするべきか理解していなかった。考えを述べなかったのもやる気が無いのではなく“何が何だかサッパリ分からない”だったのだと思う。文化祭に対してもどこかお客様気分だったのに対し事業計画書の書き方を教えて自分達で書いてみようと促した結果、文化祭での出店をジブンゴトに当てはめて活動出来るようになった。
高校生達が何を分からないかを理解して僕たち大学生が分かりやすく説明し一緒にコマを進めていく。以前飛田先生が理想な形とおっしゃっていた「ジェネレーター」の学び方に寄せる事が出来たからなのではないだろうか。(意識して授業を構成したからそうなるだろうけど…)
自らも発言し、議論に飛び込んで探究学習を深める「ジェネレーター」とは | 東洋経済education×ICT | 変わる学びの、新しいチカラに。 (toyokeizai.net)
結局のところ何を感じたのかというと、「やり方次第で潜在能力は開花され、一方的に知識を教えるのではなく常に一緒に学ぼうという姿勢を高校生に見せたらお互いにぐんと成長できるんですね。」ということである。分かりやすく・具体的・丁寧に何事もイメージがしやすいよう説明するのが本当に重要なんだとひしひしと感じた次第である。

という事で今月ある文化祭で高校生達がめちゃんこ面白い出店をしてくれたら嬉しいなぁ…という事で今日はここまで。
最後までありがとうございました。Grazie‼


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