与田太郎

1991年からレーベル活動開始、WONDER RELEASE、HORIZON、SLYE、KiliKiliVillaで活動 https://twitter.com/YODATARO kilikilivilla.com

与田太郎

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最近の記事

Offshoreの思い出

今週末は横須賀の横堀海岸みなとやでNECOくんのDJ活動20周年を祝うパーティー『Offshore』が開催される。実は去年の7月にも同じ場所でのパーティーがあったのだが、僕はコロナに罹患して泣く泣くキャンセルだった。今年は万全の状態で臨みたい。 NECOくんのDJ活動がもう20年、ということは僕が彼に出会ってから20年が経っている。初めて彼に会ったのは、あの頃、毎年夏になると福岡の奈多海岸でやっていたフリーパーティーだった。2004年は僕が『the OCEAN』というパーテ

    • 宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』 人はそんなに変わらない

      『成瀬は天下を取りにいく』は4月に発表された2024年の本屋大賞の受賞作として話題になっていた。普段はあまり気にしない本屋大賞だけど、SNSでの話題の成りかたになんとなく惹かれるものがあったのと、書影に描かれた意思の強そうな少女のイラストが印象的だったことで、なんとなく読み始めたらあっというまにハマってしまった。気がつけば続編の『成瀬は信じた道をいく』まで3日で読み終わっていた。 主人公の成瀬あかりは琵琶湖に隣接する大津市に住む14歳、なにものにも動じることなく自分の考えを

      • Solarstone来日記念『Seven Citiesとその時代と背景』

        Solarstoneをフューチャーしたパーティー『ONE AND ONLY』がいよいよこの週末に迫ってきた。コロナで沈んだ東京のパーティー・シーンも新しいクラブであるZERO TOKYOがオープン、エリック・プライズの初来日が実現しGWには大小様々なパーティーが開催されようやく動き始めた。そんなタイミングにONE AND ONLYのゲストとしてSolarstoneが来日する。Solarstoneといえばもちろん「Seven Cities」、この曲がリリースされたのが1999年

        • トクサツガガガ!

          ウォー!、こんにちは『トクサツガガガ』にハマりまくって日常業務にも支障がでそうな与田です。 小学一年生で手塚治虫に出会い、早46年。まもなく半世紀、50年という時間を漫画とともに生きてきました。 ジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオンから10代にはいり別マ、ぶ〜け、LaLa、花とゆめ、それから青年誌ブーム、モーニングやスピリッツの創刊、社会人になってからはビッグコミックとオリジナルにもいきました。どんだけ漫画読んでる人生か、我ながら呆れる部分もあります。30代後半から少

          再掲:オーウェン・ジョーンズについて

          KKV MAGAZINE 2019年4月22日公開の記事の再掲載です。 1984年生まれの若きジャーナリストであり、政治的なアクティビストでもあるオーウェン・ジョーンズによる『チャヴ』 (弱者を敵視する社会)は一昨年に読んだ本の中で私をもっとも興奮させ、刺激を与えてくれた1冊だった。そして去年の年末に邦訳が発売となった『チャヴ』の続編ともいえる『エスタブリッシュメント』(彼らはこうして富と権力を独占する)は私にとって間違いなく今年一番の刺激を与えてくれた本である。 『チャ

          再掲:オーウェン・ジョーンズについて

          Tedeschi Trucks Bandを見た!

          去年念願のテデスキ・トラックス・バンドのライブをみることができた。 ここ数年は毎週ライブハウスでバンドを見る生活が続いている。たぶん今が人生で一番ライブを見ているはずだ。 これだけステージの演奏を日常的に見続けるとなにが良くて、何がダメなのかもそれなりにわかるようになる。 けれど、昨年のテデスキ・トラックス・バンドのライブは全く意味が違った。 スーザンのボーカルはまるで女スプリングスティーン、12人編成のバンドは一人として無駄な音がなくデレクのギターは言葉にできなかった。

          Tedeschi Trucks Bandを見た!

          再掲:1987年のこと

          KKV MAGAZINE 2019年12月16日公開の記事の再掲載です。 The House Of Loveのデビュー・シングル「Shine On」が英OPTIC NERVEというレーベルから7インチで再発となった。国内流通はディスク・ユニオン、この再発の国内流通分のライナーを担当してます。 僕にとって「Shine On」はとても思い出深い曲なので、ライナーでは触れることのできなかった当時の状況を書いてみます。 https://diskunion.net/indiealt

          再掲:1987年のこと

          再掲:MADCHSTER NIGHT

          この文章を書いてからもう20年! 1989年、その年の冬僕はロンドンにいた。 この年はまさに奇蹟と言ってもよかった。STONE ROSESが1stをリリースしアシッド・ハウスの嵐はイギリス中を吹き荒れており、12月のロンドンHMV,TOWER,VIRGINの壁一面にはSOUL II SOUL,808STATE, DE LA SOULそしてFOOL'S GOLDが埋め尽くしていた。ROUGH TRADEのショップではInspiral CarpetsのCOOL AS F**K

          再掲:MADCHSTER NIGHT

          再掲:巨大なパーティー:ウエストバム自伝とHave a Nice Day!『The Manual』

          KKV MAGAZINE 2017年3月22日公開の記事の再掲載です。 踊ることは僕に音楽を別の次元で感じることを教えてくれた。 ほとんど奇跡としか思えない体験の数々をもたらしてくれたのはパーティーだった。 もう毎週パーティーに行くことはなくなってしまったけれどあのダンスする感覚はまだ忘れることができない。 そして、気が付けばはじめてパーティーに飛び込んだ95年の熱い夏からもう20年以上が過ぎた。 そろそろあの現象がなんだったのか振り返ってもいい時期だ、と思っていたところに

          再掲:巨大なパーティー:ウエストバム自伝とHave a Nice Day!『The Manual』

          JAGATARA アケミ30年目の追悼『おまえはおまえの踊りをおどれ』

          90年1月27日にアケミが亡くなってから30年、つい先日からJAGATARAの音源がサブスクリプションでも聴けるようになり、主要アルバムがアナログで再発もされた。そして今日、渋谷のクアトロではJAGATARA 2020としてライブが行われる。80年代の日本でひときわ異彩を放った彼らの音楽はバブル景気に湧く日本で違和感を感じていた人々を強烈に惹きつけていた。本書はメンバーや当時の関係者のインタビューを中心にもう一度JAGATARAがどんな存在だったのかを捉えようとする企画だ。あ

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          11/30 ONE AND ONLY AIRWAVEにむけて

          いよいよ今週はAIRWAVEの活動20周年を記念した来日イベントが渋谷のR-Loungeで開催される。 え、もう20年、彼の「Above The Sky」や「Lady Blue」で踊ってからもうそんなに経っているのか。 気がつけば僕がパーティーに出会ってから25年、昨日のことのように感じていたけどもうかなりの時間が経っている。トランスというジャンルももう歴史の一部になっているのだ。 最近はすっかりロックの現場ばかりなのだが、僕自身の音楽歴の中で一番大きな出来事はあの90年代後

          11/30 ONE AND ONLY AIRWAVEにむけて