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【編集後記】 どのようにライターになったのか、私の場合。

先日、海外ノマドというスタイルで働く、ライター兼翻訳家の望美さんのインタビュー記事をnoteでも公開しました。

この記事は、ライターさんにインタビューするということでなんだか緊張してしまったのですが、望美さんが丁寧に答えてくださり、途中私のお悩み相談になってしまうほど濃い時間だったので、とても印象に残っています。

私もライターとして、THE WAYをはじめ、いくつかのプラットフォームで記事を書いてきました。同じライターとして働く方のお話を聞いたことを機に、少しだけ私自身がライターになった経緯を紹介しようと思います。

なぜライターになろうと思ったのか

私がライターに興味をもち始めたのは、結婚する少し前です。夫の仕事は転勤が多いと聞いたので、引っ越しが多くても続けられる仕事を探そうと思い、「ライター業」を見つけました。

「在宅」や「リモートワーク」をキーワードに調べると、ライターと並んでデザイナーやプログラマーなども出てきたのですが、デザインやプログラミングの知識がなかったため、消去法でライターを選んだというのが実際のところです。

ライターまでの道のり 〜テープ起こしから〜

私は大学卒業後、地元の専門商社で人事労務や財務、経営企画など幅広い業務を担当していました。

その数ある業務のひとつに、社員を紹介するブログの執筆というのがあり、月に1度のペースでインタビュー記事を書いていたんです。その他にも、決算書に添付する概況書や採用活動で使うパンフレットの会社案内など、振り返れば文章を書く仕事はたくさんありました。

結婚を機にこの企業を退職した後、引越し先ではデザイン会社の事務として働き始めます。事務の募集ではありましたが、面接時にライティングに興味があることを伝えての入社となりました

社員10名ほどのアットホームな会社だったので「チャレンジは大歓迎」と言っていただき、加えて、当時ライティングを担当していた社員が育休中だったこともあり、思いのほかあっという間にライティングの仕事がまわってきました

そこで、お金をいただくならしっかり勉強しなければ!と、ライティングの講座を受けることに。日時や場所の条件が合う講座を探し、東京で開催されたブックライター講座に参加しました。

その講座はとてもおもしろく、特に講師が素晴らしかったんです。講座後に講師と名刺を交換し、ついでにその足で他の参加者2名と一緒に飲みに行き、想定外にたくさんお話することができました

「この講師のインタビューってどんな風にやっているんだろう?」と気になった私。どうにかインタビューを聞けないだろうかと考えたとき、ふと文字起こしをやってみるのはどうだろうかと考えました

文字起こしとは、インタビューの音声を文字に起こすことです。記事を書くにあたって必要な作業なのですが、ライターのなかには、この文字起こしをアウトソーシングしている方も大勢いらっしゃって、もしかしたらやらせてもらえるかもと、後日、Facebookのメッセンジャーを通して講師に「勉強したいのでインタビューの文字起こしをさせていただけませんか」と連絡したのです

すると、快く承諾してくださり、勉強のためなので無給でやるつもりでいたのですが、報酬を支払ってくださることになりました。

ここから、講師のインタビューの文字起こしを任せていただくことになったのですが、実は今でもこの講師の文字起こしは続けています。

ライターまでの道のり 〜クラウドワークスで仕事を得る〜

デザイン会社で働きながら、勉強兼副業で文字起こしをやっていたのですが、社長に相談して許可が出たので、クラウドワークスで見つけた案件のライティングも始めました

クラウドワークスにはいろんな案件があるのですが、「インタビュー記事であること」「単価ができるだけ高いこと」を条件に探しました。そうして探しているうちに、渋谷に本社を構える企業の編集者と知り合ったんです。

この企業はさまざまなジャンルのメディアを運営しており、私はその中で「子育て」関連の記事を担当することになりました。例えば、iPhoneを使った赤ちゃんの撮影方法をカメラマンに取材したり、お笑い芸人やモデルさんに育児のルールを聞いたりして記事を書くのです。報酬は1記事16,000円(諸経費別途支給)。クラウドワークスの中では高い方だったと思います。

担当者の方との相性が良かったので、クラウドワークスでの案件はこのクライアントさんに絞って書いていました。編集者の方のフィードバックが丁寧で、ライティングの基礎はこのメディアで学んだと思っています

残念なことに、このメディアはなくなってしまい、それに伴い担当の編集者さんは別の会社へ転職されたのですが、今でもお付き合いがあり、ゆる〜く一緒に仕事をしています。

ライターまでの道のり 〜編集者を紹介してもらう〜

デザイン会社で働き始めて1年半が経った頃、夫が転勤することになりました。私は再び退職することになったのですが、文字起こしとライティングの仕事はパソコンで完結できるため続けることに。もちろん収入は減りましたが、「引っ越しが多くても続けられる仕事」に少し近づくことができました

さらに、退職によって時間に余裕が生まれたため、文字起こしを依頼してくださる講師の方がいろんな方を紹介してくださり、文字起こしの仕事を増やすことに。出版社の編集者やカメラマンの方からも依頼をいただくようになりました。

その時に紹介していただいた経済誌の編集者の方からも何回か文字起こしを依頼されたのですが、あるとき、講師の方を通してその経済誌のウェブ版にあたるメディアで記事を書いてみないかと言われました。講師には私がライティングに興味があることを伝えていたので、「誰かいない?」と言われたときに紹介してくださったのだと思います。

講師の方の紹介であり、何度か文字起こしでやりとりをしていた方だったので、特にポートフォリオなどを見せることもなく、1記事書いてみることになりました。その記事は軽井沢でのワーケーションをテーマにした記事だったのですが、それを機に定期的に執筆の案件を受けるようになり、今に至ります。

ライターまでの道のり 〜WCFでTHE WAYを担当する〜

上記の流れと前後しますが、引越しに伴い新しい生活がスタートしてしばらくした時、Kimiyoにブログを添えて近況を連絡しました。そのブログは本当に適当なことを書いた私的なブログなのですが、一緒に旅した記録なども記しており、懐かしく感じてくれたようです。

しばらくしてKimiyoからWOMENCANFLYをシドニーで立ち上げるという連絡がありました。

ブログを書いていることや新しい生活で孤独を感じていたことなどを考慮してくれたのだと推測しますが、WCFのプラットフォームでTHE WAYというインタビュー記事を書くチャンスをもらうことに。

月に1本、海外で暮らす女性のインタビュー記事を書いています。私も海外で生活していたことがあり、海外で暮らす女性のキャリアやその国の事情などは興味深く、自分が知りたい内容、書きたい内容を書けていることが嬉しいです。

THE WAYの記事はこちらからご覧になれるので、興味がある方はぜひお読みください!

長くなりましたが、これが私のライターになるまでの経緯です。振り返ると、運に尽きるなと思うのですが、文字起こしを続けた1年を経て、その方に編集者の方を紹介していただいたこと、Kimiyoに声をかけてもらったこで大きく道が開けた(大袈裟ですが)と感じています

ライターとして仕事をしたい人はたくさんいますが、不思議なことにメディア側も常にライターを探しているというのが実感するところです。クラウドワークスで広く浅く募集されている中から優良案件を見つけ出すのは難しいので、書きたい媒体の編集者さんと繋がるのがもっとも近道なのかなと思いました。ただ、それが難しいというのも現実で、私の場合、文字起こしから入り込んだので、それも一つの手だと思います。

今回振り返ってみて、フットワーク軽く動くことと、辛抱強く(私の場合は辛抱はしていませんが)続けることの両立がキーになりそうだと感じたので、私も次のステップに向けて動き出したいと思います。


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