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【展示会レポ】デザインとどうぶつえん。

こんにちは。CHADAです。

都立動物園水族園4園連携特設展示「ようこそデザニャーレ- 東京どうぶつえん すいぞくえんデザイン室-」に行ってきました。

井の頭自然文化園 本園 資料館1Fで実施されています。

突然ですが、動物園や水族館における「デザイン」って、一般的にはどれくらい認識されているものなのでしょうか。

生きものを観るために訪れる動物園・水族館ですが、その生きものと私たちを繋ぐために、実はたくさんのデザインが園内には散りばめられています。
東京都の都立動物園・水族園にはデザインを担当する専門スタッフさんたちがいて、日々園内の解説パネルや案内パンフレット、講演会のちらしやワークシートなど、様々なツールを制作されています。
そしてそこには、生きものの魅力をより分かりやすく、楽しく伝えたいという想いが詰まっているのです。

今回の展示では、これまであまり紹介される機会のなかった都立動物園・水族園のデザインについて、未来のデザイン室(通称デザニャーレ)という設定のもと、その制作過程や実際の制作物を見ることができます。

エントランス。
かわいいメインビジュアルがお出迎えしてくれます。

右側の壁には、デザイン室長の言葉が次のようにありました。
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主役は生きものであることを忘れずに
誰もが楽しく過ごせる場づくりを第一に
人と生きものをつなぐためのデザインに
つねに熱意をもって、真摯に向き合います
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全てのデザインに通じる大事なことですね。
ただ美しい、素敵、というものではなく「何のため」「誰のため」のデザインなのか、クリエイティブに関わる私たちが忘れてはいけない視点です。

中へ進むとデザイナーたちの作業デスクが再現されていました。

制作の過程をのぞかせてもらっているような感覚になりました。
めっちゃマニアックな赤字が入っている…。
立体物は園内で見かけると一段とテンション上がりますよね!
ピクトデザイン!こんなところにもデザインが。
普段見逃してしまっているかも…。
布製のザリガニ!すごい!
生きものの資料やカラーチップもたくさん。
フォントを検討。

デザインされたものはその機能性もチェックします。
解説パネルだったら、フォントの大きさや掲示する高さや位置など、来園者の導線や目線を考慮して改良を重ねます。
会場には物差しが設置されていて、そこに貼り付けたられたメモから、車椅子や子どもの目線にも注意していることを知り「なるほど〜」と感心してしまいました

続いてショールームスペース。
これまでにデザインされたものが並んでいました。

スペースいっぱいに展示されていましたが、
きっとこれはほんの一部。
生きもののモチーフが入ったデザインってかわいいですよね。
切り取るのも見え方が変わって面白い。
バッジ!ついつい集めちゃいますよね。

都立動物園・水族園の制作物をこんなにもまとめて見ることのできる機会はないので、終始大興奮。

今回の展示、目から入る情報も楽しいのですが、会場内で流れるBGMにも注目していただきたいです。
ピアノの優しい音色の中に、生きものたちの鳴き声やデザイナーの話し声が混じり合っていて、それがとても心地よく、優しい空間を作り出していました。
生きものと私たちを繋ぐものが生み出される空間にピッタリのBGMだなと感じました。

「ようこそデザニャーレ- 東京どうぶつえん すいぞくえんデザイン室-」は動物園・水族館が好きな方も、デザインに関心がある方も、大人も子どもも楽しめる展示です。
井の頭自然文化園の資料館内で開催されているので、展示会と一緒に動物園も楽しむことができますよ。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

期間 2024年3月31日(日)〜9月1日(日)各日9時30分~16時30分
場所 井の頭自然文化園 動物園(本園)資料館1階

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