突入支援

重金属酸性雨が降りしきる中、君達はダンゴウ場所として指定された喫茶店へと来ていた。依頼人の名前を出すと奥のボックス席へと案内される。
依頼人はまだ来ていないようだ。集まった傭兵同士アイサツをしよう。

君達が談笑していると、依頼人とみられる女が入ってくる。
「ドーモ、カネダです。」一礼すると空いている席に座る。その胸は豊満であった。

「今回の依頼ですが…我々はある工場へと襲撃を計画しています。傭兵の皆さんには我々の突入前に工場のセキュリティルームに潜入し、警備システムをダウンさせて欲しいのです。」
「我々には精強な戦士たちもいますが戦力の多くは無力な一般の同志たちが占めています。ですからなるべく被害を出したくないのです。」
「ブルジョワめいたメガコーポ工場を大した被害も出さず、しかも正々堂々と正面からの襲撃に成功したとしたら…?今回参加しなかった同志や市井の人々も今後の襲撃に加わってくれるかもしれません。」
「今回の依頼の重要性がご理解いただけたかしら?もちろん、報酬には色を付けさせていただいています。よろしくお願いしますね。」

「敵戦力については工場を警備する警備員はもちろん、この規模の工場であれば隊長格にニンジャ存在も考えられます。」
「セキュリティロックもそれなりの物は用意されていると思います。ハッキングが重要になるかもしれませんね…。」
「我々の突入開始時間までにセキュリティの解除をお願いします。」

情報まとめ
成功条件:指定ターン数以内にセキュリティシステムをダウンさせる。
失敗条件:突入時にセキュリティシステムが解除されていない
ボーナス:敵ニンジャの殺害
UNIXのセキュリティシステムダウンの難易度はUH。
突入開始までは最短到達ターン+2~3(トレジャーを漁ってると間に合わないかもくらい。)
敵ニンジャは倒しても倒さなくても良い。(ただし突入開始までは相手をしていなければセキュリティシステムを再度有効にされてしまうだろう)

隠密行動ルール
初期警戒度は30。ターン開始時に1d100を振り、警戒度以下の出目が出た場合発見されたとして警備員3名と戦闘となる。
警戒度はPCの行動(銃を撃つなど大きな音を立てる。トラップを発動させる)などで上昇していく。規定値を超えた場合、サーバールームがロックダウンされ任務は失敗となる。
1ターン何も行動せず大人しくしておく、セキュリティシステムに対してハッキング判定に成功するなどで低下させることができる。

事前準備(1人1回)
・トラップ解除(ハッキングH):ビル内のセキュリティシステムをハッキングし、トラップの発動可能性を下げる。
・ウィルス入りフロッピーの調達(人数分)※この依頼の間のみ有効
・セキュリティパス偽造(ハッキングUH+ワザマエH。分担可):鍵のかかったビル内の扉を判定なしで通過できる。偽造パスは使用時1/2の確率で破壊される。
・赤い牛(人数分)※スシorトロ粉末として使用可能。この依頼の間のみ有効
・激しいデモの依頼:表のイッキ・ウチコワシメンバーに激しいデモ活動を行ってもらい、警備の注意をそちらに向ける。初期警戒度-10

参加PCの脚力が同じくらいなら通常の移動で進めても良い。全員同時に1エリアずつ移動でもよい。

マップデータ
入り口:表のデモを横目に、工場2階へと続く外階段から侵入した君達。今いる場所は工場2階の回廊の入り口だ。
回廊右:事務所や倉庫が並んでいる。メガコーポ工場のため、漁れば金目のものが出てくる可能性が高い。おそらくここで盗んでも任務に成功すればイッキ・ウチコワシのせいになるだろう。
回廊奥:ここからは一階の工場が見下ろせる。外の喧騒が聞こえてくる、かなりヒートアップしていそうだ。
回廊左:かなり奥へと進んできた。セキュリティルームは近そうだ。
前室:扉を開くと警備員が慌てて君達に銃を向ける。通報、発砲される前に始末するほかないだろう。
廊下:倉庫が並ぶ廊下の先にはセキュリティルームの文字。目的地はすぐそこだ。
セキュリティルーム:最深部に位置するセキュリティルームはかなりの冷気が立ち込めている。霧めいた冷気の向こうから現れた装甲ニンジャ装束の大柄なニンジャがアイサツする。「ドーモ、モーンバーンです。」
「カルトの犬か?誰であれ、お前たちはここで死に、外のカルト共は我が社のセキュリティシステムによって死ぬ。」

◆モーンバーン (種別:ニンジャ)        
カラテ		12	体力		22
ニューロン   	7	精神力	7
ワザマエ		10	脚力		8
ジツ		   5	万札		10

◇装備や特記事項
●怪力
●即死耐性
●薙ぎ払い
●掴み取り
●アースクエイクシコ

サスマタ(リーチ+1、ダメージ1、マルチ不可、拘束)

大柄なニンジャ。パワーで押し切る戦闘スタイル。
(近接12、遠隔10、回避7、連続攻撃2)
◆重サイバネ警備員 (種別:重サイバネ/モータル)        
カラテ		3	体力		5
ニューロン   	2	精神力	4
ワザマエ		4	脚力		3
ジツ		   -	万札		3

◇装備や特記事項
セキュリティフレーム:体力+2、精神力+2
テッコ:内蔵型電磁ダガー(ダメ1、電磁1)
ヒキャク:内蔵型サブマシンガン(連射3)
生体LAN端子:回避パターン解析
サイバネアイ:マルチロックオン装置
◇サマリー
近接ダイス:3、遠隔ダイス:6、回避ダイス:4

借金によりサイバネ強化手術を受けさせられた警備員。
その自我もなんかされており警備マシーンと化している。

規定ターン経過後
「「「進歩!決断!革命!」」」
「「「ワァァーッ!!!」」」
外の喧騒がひときわ大きくなるとCRAAAAASH!!工場の扉が破壊される音が響き、暴徒と化した民衆が流れ込んでくる。
これ以上の長居は無用だろう。任務は成功だ。
これ以降脱出可能となる。

◆◆◆エンディング◆◆◆
「ドーモ。お疲れ様でした。」
喫茶店に戻るとカネダが君達を迎える。
「見事な働きぶりでしたわね。これはお礼です。」そう言って厚い封筒を渡す。
「今回の勝利で我々の思想に共感してくれる人も増えると思います。ありがとうございました。」

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