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家に帰ろう。交響曲第45番
交響曲 第45番 嬰ヘ短調 Hob.I:45 《告別》
この曲が記念すべき最初に聴いたハイドンの交響曲。クラシック音楽に興味を持つ前に思っていた「交響曲」のイメージを崩してくれた曲でもあったりする。
衝撃的!《ラメンタツィオーネ》とは、また違った衝動から始まる。短調の音楽は感情的な響きが深い。嬰ヘ短調なんて調は始めて聞いた!ただこれは劇的な別れを表現しているわけではない。愛称の由来はとても有名なのでここでは述べない。消えそうなロウソクの灯りのような薄暗い第2楽章。真夜中の舞踏会を思わせ第3楽章。どういうわけか賑やかさは感じられない。薄暗い感じがする?何故かこの曲は夜更けのイメージが強い。あっという間に第4楽章。かっこいいプレスト。訴えかけるような旋律!でもこれで終わらないのがパパ・ハイドン。続く次第に消え行くようなアダージョこそパパが伝えたかったこと。なんだか家に帰りたくなるようなメロディだ。帰ろう。周りの人も続々と帰っている。最後まで残るのは誰だろうか。
ベートーヴェン以降の難解で重厚な交響曲に比べてまだ編成が小さいので聴き疲れないかも。長い交響曲は苦手なのでね。身構えずに気軽に聴ける古典派の交響曲はちょうどいい。