今日は新しく仕上がった本のご案内です。「クラフトビールを仕事にしたと思った時の業界俯瞰図」を大幅加筆修正した2024年版を発表します。
お陰様で2021年にリリースした初版は合計4刷し、Kindleにアップしてからもかなり読んで頂k,恐縮です。日々勉強、研究と称して酩酊しているだけの私のような者が書いた文章を読んでくださる方がいるというのは本当に嬉しい限りです。心より御礼申し上げます。
さて、初版を発表した際にこんなことを書きました。
基本的にこの考えは変わっておりません。クラフトビールが好きになって仕事にしたいと思っても大手ビール会社の情報しか無く、何とか業界に潜り込んだとしても適正にマッチせずに辞めていく方を何人も見てきました。ライフステージの変化や収入・待遇も勿論です。こういうミスマッチやキャリアの不安については数々の先例があるのだからそれを事前に知っておいたら回避出来るかもしれません。そんなことを思って書きました。
初版から3年が経ちましたが、コロナ禍を経て社会も様々な面で変化し、その影響はクラフトビールにも及んでいます。今回の改訂版ではその変化についても出来る限り記述したつもりです。新サービスも現れていますので重要だと思われるものについて新たに取り上げました。また、脚注を充実させ、可能な限り一次情報に当たって頂けるようにしています。
また、初版には無かった「商品としてのクラフトビール」について1章新たに追加し、「クラフトビールが売れるということ」について検討しています。仕事にする時、販売することに向き合わねばなりませんが、売ること、売れることは単純ではなく、非常に複雑なシステムが駆動した結果です。今回その全てを示すことは叶いませんでしたが、様々な角度から描き出そうと努めました。生産や消費の位置関係や価値、体験の質、真正性や情報の取扱いなど多岐に渡っています。
気が付けば初版の2倍以上の文量になり、9万字を超えてしまいました。かなりの大盛りとなってしまいましたが、ご覧頂ければ幸いです。
発表はコミックマーケットに合わせて8月12日なのですが、現在CRAFT DRINKSの本屋で予約を受け付けております。12日までにご予約頂ければ予約特典として送料無料とし、即売会会場と同額にしています。ご検討くださいませ。
以下、目次です。
最後にもう一言だけ。クラフトビール を仕事にしたと思った時の業界俯瞰図 大盛り改訂版ですが、その表紙絵はご縁があって漫画家の米田和佐先生に描いて頂きました。深くお礼申し上げます。米田先生の手掛ける「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 失意の魔術師編」や「私はご都合主義な解決担当の王女である」も是非。