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カクテルもタップから注ぐ時代になるのだろうか?
カクテルもタップから注ぐ時代になるのだろうか?そんなことを夢想していたこともありますが、もうそれは現実になっています。
ケグ詰めカクテルが徐々に存在感を強めていて、色々な動きが出てきています。まだ名称が定まっていないようで「ドラフトカクテル」とも呼ばれています。日本ではまだ全然聞かないものですが、世界各国で少しずつ広まっていているので是非押さえておいてください。
Frizzentiというブランドから様々なドラフトカクテルが発売されています。苦味系リキュールで有名なAperol(アペロール)のスプリツァーやエスプレッソマティーニ、モヒートも。
動画で説明されているようにオペレーションが非常に楽になりますし、そのおかげで提供までのスピードが一気に上がります。また、カクテルを調製する人によるブレが一気に減り、商品の均一性が向上します。ケグに充填されているカクテルが美味しければ熟練のバーテンダーでなくても美味しいものが提供出来るでしょう。アルバイトでも可能となれば、飲食店の人時生産性の改善に大きく影響を与えると思います。
まだこのような商品はそれほど多くはないのですが、席数の多いお店や出先のイベントなどでは重宝するのではないでしょうか。
設備が整っていれば、お店で独自にカクテルを調整しケグ詰めして提供するのも良いでしょう。2018年に開業した台湾のDRAFT LANDではすでにそんな取り組みをしています。お店は18タップで、ドラフトカクテルを中心に提供する今注目のお店。下記写真はビールを注いでいるように見えますが、中身はカクテルです。「百花繚亂」というジン、ラム、ウォッカなどのスピリッツをベースにラベンダーやローズウォーターなどを合わせたものです。
現在、支店が香港にもあります。出店予定にバンコク、シンガポールが挙がっていますが、なんと東京も。日本にDRAFT LANDが出来たら絶対に行こうと思います。
ドラフトカクテルは世間一般にはまだまだ知られていない存在ですが、今後一気に露出するかもしれません。スピリッツの世界最大手の1つであるディアジオがティップルスワースというプレミックスカクテルブランドを買収しました。
Diageo buys pre-mixed cocktail brand Tipplesworth
このブランドでは以前からエスプレッソマティーニなどを瓶詰めにして販売していましたが、現在ディアジオ傘下のウォッカブランド「スミノフ」をベースにしてケグ詰めカクテルをリリースしています。あのディアジオが扱うのですから結構広まるのではないか、を期待しているところです。
よくよく考えれば日本にはすでに「樽ハイ倶楽部」をはじめとするケグ詰めチューハイがあって、居酒屋ではそれにシロップや柑橘類を合わせて多種多様なサワーを提供しています。キーケグやユニケグというワンウェイケグも出てきていますし、ナショナルブランドではなくてもプレミックスな何かをケグで流通させることは可能な状況となりました。リキュール免許を有しているメーカーはこういう形で新たな商品開発にチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。新しい価値がそこにあるような気がしてなりません。
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