積んでる映画の消化録9

積んでる映画の、ゆるい感想テキスト・第9弾。
予定より(かなり)遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願いします!


もう今回はサクッと本題にいきましょうね。


結末などの重大なネタバレはしてないと思いますが、映画の内容については書き過ぎていることがあるかもしれません。
その点は、ネタバレに対する考え方の個人差として、ご理解・ご了承くださいませ。






『嘘八百』

まあまあ面白かったし、結構・好き。
この映画シリーズに興味を持ったキッカケってメイン題材なのよ。
1作目が千利休、2作目が古田織部、3作目が豊臣秀吉関係の古美術品…というね。

私は日本史が好きだけど、長らく戦国時代に苦手意識があったんですよ~でも『へうげもの』のおかげで、戦国時代に興味を持てるようになったんです。
その『へうげもの』の主要キャラにもなっていた人物たちに関係する話かも、ってなったら見てみようかなと思うでしょ(異論は認める)
そのくらいの認識で見たので、こういう話なのねって軽く楽しめました。
歴史や古美術などに興味がなかったり知識がなくても楽しめるかとも思うけど、多少そういうものが好きな方が楽しめるかもしれないです。

中井貴一さん演じる小池と、佐々木蔵之介さん演じる野田の凸凹コンビ感がイイんだよね~。
騙そうとした相手が、実は自分より先に騙していた!っていう始まりのツイストから惹き付けられる。
上記の主演2人以外も出てくる顔が皆・揃いも揃って胡散臭く見えるから、それだけでも面白い。

個人的に塚地(武雅)さん演じる田中のキャラが特にツボでした。
…というか役名の「田中四郎」ってさ、利休の幼名の「田中与四郎」から来ているんだよね?
気づいた時、思わずニヤニヤしちゃった(続編の方で言及されていたら、先に書いてスマン)!

BGMが、ちょいちょい『オーシャンズ』シリーズの曲っぽくて、それがやりたかったのかな?と感じた。
過去に騙された因縁の相手へ一矢報いるための大勝負と結果あたりまではテンポも緩急も良いと思うけど。
その後だよね~面白いっちゃ面白い部分もあるけど、蛇足的というかダラダラしているな~って感じた。
色々と詰め込み気味というか…続編に反映されている伏線とか布石とか、あるんですかね?

なんだかんだ言っても概ね好印象ではあるので、続きもワクワクで見ていこうかと!






『ハロウィン・ナイト』

う~ん、凄まじく惜しい。
ビジュアル面は最高なんだけど、他が微妙過ぎる。

ラジオの番組で、ハロウィンにまつわるエピソードを紹介していく形のオムニバスなんですけど。
展開が読めちゃう、怖い話では「よくある」パターンばかり。
しかも何気にエピソードの数が多い。
正直、途中で飽きて見るのやめようかと思いました~最後まで見たけどね。
もう少し数を絞るとか、いくつかをまとめるとかしてコンパクトにしたら、マシになったかもしれない。
色々と見られてお得っちゃお得だけど、それより短くしてくれた方が嬉しいかなって気持ちになった。

悪魔とかクリーチャーとかの見た目は、本当にイイ!私的には好きです!
そこだけでも見ていられるけど、でもやっぱりキツいかな~ストーリーの面白味が薄い。
グロいシーンも、なかなか良いのよね。
ラジオで語られるファンタジー(フィクション)かと思いきや侵食してくる恐怖、空想と現実の境目が曖昧になる感じの描き方は好みなんだけど。
何か上手くないんだよな~残念だわ。

この作品が2025年に一番最初に見た「積んでる映画」ですw






『ザ・メイヤー 特別市民』

渋い!
私がこの映画に興味を持ったのって(リストに載せた時に書いたけど)序盤のラップと謎CMっていう本編とは関係の薄いような「ツカミ」の部分だったんですよねw
でも本編は、ごりごりのシリアスなんだろうな~とは覚悟していたんですけど。
シリアスではあるけど、サスペンス色も効いていて、飽きずに見終わることができました。

メインを張っているキャストのチェ・ミンシクさん、クァク・ドウォンさん、シム・ウンギョンさんたちの演技の迫力や実力が見させる感じかな。
もちろんメイン以外のキャストさんたちの演技なども良かったですけどね。
それらがあるから、渋さも面白いと感じられる、旨味として噛み締められるかな~と思った。

登場人物たちの真意は何だろう?とか考えながら見ていくと楽しい、楽しいけど疲れる。
真意が予想できたとしても次に起こる出来事が斜め上というか、えげつないことばかりだからね。
勧善懲悪の逆を行くみたいな!最悪のパターンをハイスピードで突っ走るみたいな!
そういう展開で見せてこそなんでしょうけど。
権力ってスゴいけど怖いな~って、ものの見事に普通な感想になっちゃうw

描写的に物足りない部分もあったから、10話くらいのドラマでやれば良かったのでは?とも感じた。
いや、10話はさすがに長いかな~?

それにしても、ラストの不気味さは堪らんですね~!好きです!






『クワイエット・プレイス』

傑作だよね~!大好きです。
シリーズ1作目としても、1つの映画としても完成度が高過ぎなんだよな~。
単体として見てもいいけど2作目も見たくなる!

…というか私がこれ録画した時、1作目と2作目が連続放送されていたんですよ。
それなのに、2作目を録画しなかった(その後も放送されただろうに録画してない)当時の私を往復ビンタしたいですねw
前日譚の3作目が放送される時(その時が来るかも・わからないけど)、2作目が放送されたりするかな?そうしたら今度こそ録画だわ!

話を戻そう。
始まって10分くらいで、アボット一家が引きずる悲劇が起こるからビビるけど、そこまででも既に心臓を鷲掴みにされるのよな。
景色が綺麗ですな~カメラワークも素敵ですな~って呑気に見ていたいのに見てられない(いや綺麗は綺麗なんだけどね)

音を出したらダメって状況は緊張感がエグいよ!
キモ怖クリーチャーがどこからともなく襲撃してくるとか気が休まらないよね~。
クリーチャー問題だけじゃなくて、泣きたくても声を上げて泣くわけにいかない、イライラしたり怒りたくなっても物に八つ当たりして音を出すわけにも・叫ぶわけにもいかない、とかさ。
ストレス半端ないだろうな~私には無理っすわ!
世界観の造り込みがスゴいよね~好きです。

そして改めて1作目を見て、2回泣きました。
弟が、姉のことを嫌っているのかって父に尋ねる会話シーンが1回目。
2回目は、子どもたちを逃がすための父の渾身の行動(ナイスファイト)ですね。
何となく展開はわかっているけど、それでも泣く。

そんな感じで、ハラハラドキドキ(緊張)と家族の絆(ほっこり)を両方とも摂取できて最高。
キモ怖クリーチャーは、ビジュアルや動きでヤバさが伝わるキモ怖さが本当に最高。

あっ、最後にこれだけは言っときたい。
あの階段の痛いシーン、思わず声が出るよね~。
大昔に裸足で家の中を歩いていたら、乾燥そうめんの欠片が足の裏に刺さって痛かったことを思い出した。
私の足の裏、弱過ぎじゃね?(どうでもいいし次元が違い過ぎる話でした~スミマセン)






『ヴァチカンのエクソシスト』

面白かった!
実在のエクソシストの回顧録を映画化と聞くと、どのあたりを参考にしたのか・どのくらい実話ベースなのか、気になりますね。

ただ本作は娯楽映画として、わかりやすいストーリーだし、上映時間も短めで楽しめたな~と。
祓魔(悪魔退治)の話だもんな、わかりにくくしようがないもんな!

後半の話題なので具体的には書かないけど、そういう展開するの?とか、そういう要素を盛り込むのか!というような部分が、私の好みで刺さりました。
序盤の、悪魔に対して豚に取り憑いてみろ!って煽るシーンも大好きですけどw
そんなことしたら問題なるやろ~と思ったら案の定、お偉いさんたちに呼び出されていて笑ったわ。

ラッセル・クロウって強そうで安心感あるよね。
こんなん悪魔に負けんやろ!って思うんだけど、意外と翻弄される様を見られるのも人間味が感じられて、また乙かな。
謎だったのが、カッコーの鳴き真似。
あれは何か意味あるの?単にユーモア要素?

映像の特殊効果も、なかなかの味わいだったかと。
やり過ぎじゃない?って箇所もなくはないけど、それもわかりやすさ、というか見ている側の印象に残る気もするからイイのかなw
目で、悪魔に取り憑かれている表現をしているシーンとか良かったね。

WOWOWの作品紹介のページによると「続編の製作も予定されている」とのこと。
続編が作られて公開されたら是非・見たいですな。
そういえば、わりと最近?ラッセル・クロウの新しいエクソシスト映画やるよ!って情報をチラ見したので『ヴァチクソ』の続編もう来たの?とか思ったけど、違う映画なのねw
『ザ・エクソシスト』だってさ~これはこれで、気になるかも。






今回も楽しい映画鑑賞ができました。
良かった良かった~。

さてさて次回は『積んでる映画の消化録』の10個目のテキストになります。
節目だし記念すべき回とも思うので、今後についての大事なお知らせもしたいと考えております。
今ここでも多少は書けるけど、次回ね。

来月、更新できるといいけどな~。


いつもの告知、させて頂きます。

『積んでる映画リスト』と『積んでる映画の消化録』のテキストは、マガジンにまとめてあります。
読んでみよう!と思ってくださったかたは、当noteのトップページで『積んでる映画リストand消化録』のマガジンから、ご覧ください。


今回はこれで終わるとしますか~。
また次回、お目にかかれますように。
それでは!


終わり。

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