積んでる映画の消化録8
ゆるゆる映画感想テキスト・第8弾。
この『積んでる映画』シリーズ(リストと消化録)は昨年の10月から始めて、いつの間にか意識しないうちに1年が経っていました!
ビックリだね!多分、私が一番・驚いている!
毎月書けていたわけじゃないし、祝う気にはなれないけど…それでも続けられて良かった~と感じてます。
これからも、ゆる~く続けていけるように映画を見ることも感想を書くことも楽しむぞ~。
結末など重大なネタバレはしてないと思うんですが、映画の内容については書き過ぎていることがあるかもしれません。
その点は、ネタバレに対する考え方の個人差として、ご理解・ご了承くださいませ。
『ナイトライド 時間は嗤う』
そこそこな面白さ。
ぼんやり見ているだけだと、よくわからない作品って評価になっちゃうかな~。
見るなら登場人物の名前と声と喋り方(雰囲気)辺りを、何となくでいいから掴んでおくと楽しめるかと。
逆に、そうしないと理解するのが難しい?かも。
主人公が電話で誰かと話している場面が8割くらい?で構成されてますからね。
しかも画面に映るのは、ほぼ主人公のみ。
電話の話し相手は声だけがデフォ(ちゃんと出てくる人物もいるけど)
絵面的に変化が乏しく、眠い時に見たら寝落ちしそうって思った。
ワルい仕事から足を洗おうと最後の仕事に挑む主人公だけど、弟分がやらかして事態は泥沼化!果たして、どう切り抜けるのか!ってのが粗筋ね。
眠くなりそうな前半を集中して見てストーリーと登場人物を何となく追えていれば、後半は結構ハラハラドキドキちょっとワクワクできるかな。
終盤は案外良かった…もっと早くエンジンかけて~?とも思ったけど(これは比喩表現ですw)
この映画って「ロックダウン下に、1日11時間のリハを連日1週間重ね、6晩で全6テイク撮影を敢行」したらしいですよ(公式サイトの要約)
製作陣に頑張ったで賞をあげたいね。
他テイクのバージョン(映画とは異なるシーン)とかもあれば、ちょっと見てみたいかな~。
『ダークグラス』
面白さは普通だけど、わりと好きな部類。
私、これでダリオ・アルジェント監督作品を初めて、ちゃんと見たと思う。
最近WOWOWで『サスペリア』を放送していたから、チラッとは見たけど全部を見たわけじゃないし。
過去に夜中、多分『オペラ座/血の喝采』だと思う映画を見かけてビビった気もするけど(Blu-rayとかソフトのジャケ写のシーンを見た気がするけど、それだけが強烈過ぎて記憶が曖昧)
こういう感じか~って思った。
さて、『ダークグラス』の話に戻ります。
ストーリーはシンプルでわかりやすいよね。
WOWOWで放送されている時、何回かチラ見していたのに、わからない部分があった私は馬鹿というか…見た部分が被っていて、重要な部分が見られてなかった!と今回やっと気づけましたw
ちゃんと通しで見れば、わかるし想像もできる。
上映時間がコンパクトながら、グロさというかエグさを見せつけてくれるので、そういう部分での見応えは十分かも。
血の描き方が、こだわりなのかスゴいな~とか思っていたら、それがジャッロの要素ってことなのか。
この映画のwikiに『ジャッロ映画』と書いてあるから何それ?と思って該当ページを読んで納得。
血の描き方も音楽(BGM)も好きだわ。
ジャッロについて知りたいかたは一読すると良いかも(ただし『ダークグラス』のwikiのストーリーの項目は、簡潔に結末まで書いてあるから注意ね)
主人公のディアナと、事故に巻き込まれた少年・チンの逃走?行動は珍道中って感じもあるけど、2人の絆が深まっている描写も相まって見ていて楽しい。
序盤の犯行と、犯人の末路のリンクが良い。
わかりやすい因果応報とかも好きだな~。
『カイジ 動物世界』
中国版の『カイジ』があると知ってから見てみたいと思っていて、やっと見られた。
初手から驚かされたね~カイジがピエロの格好で登場するんだから。
実世界のカイジは、ピエロ姿でゲーセン?的な場所で働いているんだけど。
カイジの精神世界では、人間がクリーチャー化して、それを衝動的に殺しまくるピエロ(カイジ)がいる…というようなカオスっぷり。
タイトルに『動物世界』ってあるけど、『怪物世界』とか『化物世界』ってビジュアルなのよね。
ピエロによる電車内での殺戮アクションや、カイジの逃走カーチェイス(妄想)は迫力や見応えがあって、正直スゴい!と思った。
スゴいんだけども、これが『カイジ』なの?と思わずにはいられなかったな。
船上(ちなみに船の名前はエスポワールじゃなくて、ディステニー号)でゲームが始まれば『カイジ』感は高まるんだけど。
色々と改変されている部分も多いけど、それぞれ効果は一応発揮されているし無駄にはなってないかな?
原作通りとか既存のアニメ版や日本の実写版に寄せるだけなら、海外で作る意味って何なの?って気持ちになるし、こういう別バージョンを見るんだったら違いやアレンジを楽しもうとする姿勢でいた方がいいよなって感じた。
アレンジや独自性は本当、気合い入ってんな~!って拍手を送りたくなったよ。
ただ、ゲームを『限定ジャンケン』だけに絞っている割に、上映時間が少し長いかな~って印象。
私がストーリーを知っているからかもしれないけど。
そういえば、ピエロメイクのカイジにも驚いたけど、メイクを落とした素顔のカイジがイケメンで驚いたw
…というか、カイジが好青年(クズ成分が控え目)に描かれている気がした。
続編やる気満々みたいな投げ方というか終わり方していたけど、続きってあるの?作られる予定はあるの?
この先をどう描こうとしているのか、とか…ちょっと気になるんだけどな~。
『キング・オブ・キラーズ』
長く退屈が続くけど、終盤はまあまあ好き。
アクションがいっぱい見られるかと思って見たけど、案外少ない。
特に序盤から中盤くらいまでは、この物語の基本情報を見せられるので退屈。
キャラクターの経緯などを、見ている側に提示・紹介する必要があるのはわかるんだけどね、見せ方が上手じゃない。
テンポが全体的に良くないかと。
メインの舞台が東京である理由が謎ではあるんだけど映画を見るに、漢字の書を飾りたかったのと、西洋の剣ではなく刀によるアクションを入れたかったのかな~とかって考えてしまう。
私は笑いながら楽しんじゃうタイプだけど、トンデモ日本の描写が多いから、そういうものに過敏なかたは注意が必要かも。
最初は、主人公が「殺しの王(ドラコス)」の暗殺を依頼される流れなんだけど、どんどんと状況というかルールが変わっていくのよね。
そういう面でも、何してんの?早くアクション見せてくれよ!って気持ちにさせる。
焦らしに焦らした肝心のアクションシーンは悪くないけど、めっちゃ良いわけでもなく。
何か、迫力が足りなかったかもな~。
最後の主人公とドラコスのバトルは、まあ良いんじゃない?ってレベルだった。
個人的には、ドラコスの真意が明らかになったところから俄然・面白くなったというか、そこからを見せてくれよ!って思えてきたので残念。
ドラコスって面倒臭いっちゃ面倒臭いけど、わりと私好みなキャラをしている気がする。
続きがあるなら(作る予定があるんなら)アクションにしろストーリーにしろ、見せ方とかテコ入れをしてほしいね。
良い感じにブラッシュアップされたら見たいかな~。
『おみおくりの作法』
じわじわと広がる余韻がイイ。
孤独死した人たちの遺品整理や遺族らへの連絡・葬儀から埋葬まで、丁寧に向き合う公務員の主人公の様子が静かに描かれている。
淡々としているように見えるからこそ、見ている側の感情が引き出されていく感じ?
映像やストーリーから滲み出ている穏やかで日常的な雰囲気が好み。
もう住人は亡くなっているけど、暮らしていた部屋の散らかり具合とかが妙にリアルで生と死の両方が印象づけられる。
主人公の仕事っぷりが本当に真面目で、亡くなったかたがたに対する敬意が素晴らしい。
そこまでしてもらえたら嬉しいだろうなって思える。
事務的に処理することだってできるのに、そうしない信念があるんでしょうな。
誠実さの描写も見ていてグイグイ引き込まれていく!
しかし主人公が、どんなに思いやりのある対応をしたとしても遺族の反応がイマイチなことが多いし、上役からは評価されないし~という流れもあって、月並みながら大変な仕事だな~と痛感させられるね。
時々・挿入されるシュール?なシーンも、なかなかの味わいがあって楽しい(電車内で鞄から魚を取り出すシーンとか好きだわw)
終盤、突如として訪れる皮肉に言葉を失いつつ、その展開の少し前に何となくフラグは感じていて。
いざ・その場面を見ると、マジでそうなるの!?って驚いちゃうんだけどね。
でも最後の展開が救いのようで、素敵な表現だなって感動しました。
日本で『アイ・アム まきもと』としてリメイクされているらしいけど(WOWOWで本作と一緒に放送されていましたな~録画しなかったけど)そちらも見た方がいいのかな?
こっちを見たら十分な気がしなくもないんですけど。
でも気にならなくもないから、見られる機会があれば見るようにしたい。
wikiのストーリーの項目は、最後までネタバレされているので注意。
本当は、今年中に『積んでる映画』の感想テキストをもう1つ更新したいんですよ。
そうしないとHDDの空き容量がヤバいのでw
でも多分、今年中の更新は今回で最後だと思うので、来月(来年1月)にも更新できるよう善処したい所存です!
できなかったら、申し訳ないですけども。
いつもの告知。
『積んでる映画リスト』と『積んでる映画の消化録』のテキストは、マガジンにまとめてあります。
読んでみよう!と思ってくださったかたは、当noteのトップページの『積んでる映画リストand消化録』というマガジンから、ご覧ください。
さてと、次はリストを更新しないとな…。
そういうことで、今回はこれにて終わります。
またお目にかかれますように~。
ではでは!
終わり。