ゴールドフィンガーがトランスジェンダリズムに完全に屈した?
なにやらいつもの被害妄想が激しいアカウントが「ゴールドフィンガーがトランスジェンダリズムに完全に屈した。」などと騒いでいるツイートが流れてきました。
果たして「ゴールドフィンガーがトランスジェンダリズムに屈した」などという事実はあるのでしょうか。見ていきたいと思います。
ゴールドフィンガーは新宿にあるレズビアンバーとして有名なお店のようです。
ゴールドフィンガーは2019年に、トランス女性の入店を拒否したことで話題となりました。
その後、謝罪文をWEBサイトに掲載し
と明言して、当事者間の争いとしては一件落着となったわけですが、ところがこの件がトランスヘイターの皆様に大いに利用されてきました。
確かに、「レズビアンバーがトランス女性の入店を断った」という事実だけをみるとゴールドフィンガーはトランスヘイト側にいるように見えます。
が、本当にそうでしょうか?
そもそもゴールドフィンガーの件はトランス女性がそのイベントのDJに招待されてやってきたのであり、勝手に押しかけて一方的にトランス女性を受け入れろと迫ったという事実はありません。少なくともイベントのDJはそのトランス女性を女性だと思っていて、ゴールドフィンガーにはそれを受け入れるだろうと考えていたということです。
そして、当事者の主張はトランス女性がだめであるとはウェブサイトのどこにも書いていなかったのでサイトにトランス女性がだめであることを明記するかあるいはトランス女性を受け入れるかどちらかにしてくれ、という極めて理性的な内容です。「トランス女性NG」とウェブサイトに掲載する道もあったわけですが、ゴールドフィンガーはその方向性を選んでいません。
また、先程も上げたBuzzFeedの記事にはこのような記載があります。
スタッフにトランスジェンダーがいると書いていますね。
謝罪文の方にも同様の記載があります。
また、ツイッターアカウントでトランスジェンダー男性(しかもゲイポルノ俳優)が来店していることを報告しています。
このツイートをしているDJはトランス男性であり、ゴールドフィンガーのスタッフとして店に入っているのが確認できます。
このように、もともとゴールドフィンガーとトランスの間に、トランスヘイターたちが願っているような亀裂は存在しているようには見えず、店自体はむしろトランスマーチを応援しています。
トランスマーチを攻撃するトランスヘイターが政治利用していい店ではないことは明らかでしょう。
そもそもゴールドフィンガーは最初からトランスヘイターの味方などではないのです。「トランスジェンダリズムに屈した」などという主張は営業妨害もいいところでしょう。
LGBとTを分けろなどと、トランスヘイターたちは寝言を言っていますが
性的指向と性自認はたしかに別概念ですが、男性的な男が好きなゲイもいれば女性的な男が好きなゲイもいるし、男性的な女性がすきなレズビアンもいれば女性的な女性が好きなレズビアンもいます。また、両方大丈夫な人もいますし、一方ではいずれもだめな人もいます。レズビアンバーでトランス男性DAYがあるように、またゲイポルノに出演するトランス男性があるように、もともとLGBTはそれぞれの形で複雑に混ざり合って共存してきた実態があるわけです。トランスヘイターがトランスの存在に気づくずっと前から、LGBTという区分が成立する前から、LGBTは共にありました。それにたいして外野が「LGBとTを分けるべきだ」とかいってるのは「寝言は寝ていえ」としか言いようがないでしょう。