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用語集: 「マラッカジレンマ」 <ー ま~ 日本も他人事ではないでしょうね
今回は「マラッカジレンマ」について見て行きましょう。
他人事ではないですね~
「マラッカジレンマ(Malacca Dilemma)」: 中国の経済成長に伴い、中国のエネルギー輸入の多くがマラッカ海峡を通過するようになったことで、中国がマラッカ海峡に依存するようになったというジレンマです。
マラッカ海峡は、インド洋と南シナ海を結ぶ海峡であり、世界で最も交通量の多い海峡の一つです。世界の貿易品の約4分の1、世界の石油供給の約3分の1がこの海峡を通過しています。
中国は、近年急速な経済成長を遂げており、エネルギー消費量も増加しています。中国のエネルギー輸入の約8割は、中東やアフリカなどの国から行われており、そのほとんどがマラッカ海峡を通過します。
そのため、マラッカ海峡が封鎖された場合、中国のエネルギー輸入が途絶え、経済に大きな打撃を与える可能性があります。
中国は、マラッカジレンマを解消するために、以下の対策を講じています。
エネルギー輸送ルートの多角化:パキスタンのグワダル港やミャンマーのチャウピュー港など、マラッカ海峡を迂回する輸送ルートを整備しています。
海上輸送の安全保障体制の強化:南シナ海の人工島を軍事基地化したり、海軍の力を増強したりして、海上輸送の安全保障体制を強化しています。
しかし、これらの対策は、マラッカジレンマを完全に解消するには至っていません。
マラッカジレンマは、中国のみならず、東南アジア諸国や日本、韓国など、マラッカ海峡を利用するすべての国にとっての課題です。マラッカ海峡の安全と安定を確保するために、各国が協力していくことが重要です。
マラッカジレンマの具体的な内容は、以下のとおりです。
中国のエネルギー輸入の依存度が高まっている
マラッカ海峡は、中国にとっての生命線となっている
マラッカ海峡の安全保障が重要になっている
マラッカジレンマは、中国の経済成長と海洋進出を象徴する問題です。この問題を解決するためには、中国と各国の協力が不可欠です。