実践英語#1: 「Overdraft Fee」 <- 合法的に路上生活者を作り出す、米国の残忍さを説明するために必要な単語
今回は「Overdraft Fee」について取り上げます。
こちらのCHでは、アニメ英語などで軽く行くつもりだったのですが、米国の残忍システムを説明するためにはどうしても、アニメ英語だけでは足りないので、実践英語のコースを始めます。
今回は第一回目なのですが、いきなり重い内容となっています。
Overdraft Fee = 借越手数料
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こちら米国のシステムです。
日本にもシステムがありますが、デビットカードのお話なのですが、似ているようで少し違います。
例えば、日本ではデビットカードを使う際、銀行口座にお金がなければそのデービットカードは使えないはずです。 銀行に残高がないためです。
米国の場合はどうなるか?
銀行口座にお金がなくともデービットカードが使えてしまいます。 そのかわり、Overdraft Fee(借越手数料)が発生します。 これがですね~ 貧乏人から現金を搾り取るシステムその1となっています。
では、このOverdraft Feeはどんなものか?
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アメリカの銀行システムにおけるOverdraft Feeについて説明します。これは、銀行口座の残高を超えて支払いをしてしまった際に課せられる罰金です。
具体的な例を考えてみましょう。あなたが銀行口座から何か物やサービスを購入する際、その支払いに十分な残高があると思っていたのに、実際には足りなかった場合、取引はそのまま実行されてしまいます。このような状況で、銀行はあなたに罰金を課します。
Overdraft Fee(罰金)の金額は銀行によって異なりますが、一般的には大手銀行で約35ドル程度です。以下はいくつかの大手銀行のOverdraft Feeの金額の一覧です。
Bank of America: 35ドル
Ally Bank: 25ドル
Citibank: 34ドル
Chase: 34ドル
U.S. Bank: 36ドル
Wells Fargo: 35ドル
これはどいうことかといいますと...
Bank of Americaを例にしてみるとこんな感じになります。
ある方が銀行口座に100$しかないのに、110$の物を買ってしまいました。 日本では、この場合残高不足ではじかれるはずなのですが、米国ではまず10$銀行から自動的に借りたことになってしまいます。
口座に$がないということで、この10$に対して35$の罰金がかかってしまいます。 この時点で返済額がこのマイナス10$のせいで返済が45$に跳ね上がります。
ですが、話はここでは終わりません。
この方の持っているデビットカードが使えているので、自分の銀行口座に$があると考えます。 ということで、買い物で疲れたのでスターバックスでコーヒーを飲んでくつろいだとします。 コーヒーが5$と考えると、ここでまた35$の罰金でトータルが銀行に対して40$の支払いとなります。
ここで債務85$に跳ね上がり。
まだ続きます。
ここでガソリンを入れ50$かかったとします、これでまた罰金35$と合わせると85$追加の借金の増額となってしまいます。
とすると、ほんのちょっとのことで買い物+罰金でなんと
先ほどのマイナスと足すと、これでなんと銀行に対して85$の支払いが応じています。
すでに、対銀行で170$の借金が発生してしまいますが、これが米国風のOverdraft Feeのシステムです。
で、残高不足に気づかないとこれが毎日何回も続きます、とすると気づかないうちに莫大な負債を背負うことになります。
ちなみに、当たり前ですが10セント銀行口座の残高をOverDraftしても、罰金は35$となっています。
合法的ですが、米国の金融システムは日本の闇金よりひどいかもしれません。 これきゃ、ぼっとしていたら、すぐホームレスになってしまいます。
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Overdraft Feeを回避するためには、以下のポイントに注意してください。
常に口座に十分な残高を保つことが最も確実な方法です。
自動引き落としを設定している場合は注意しましょう。口座がOverdraft Protectionに加入している場合、残高が足りなくても引き落としが続行されてしまいます。Opt Out(非加入)することで回避できます。
Overdraft Feeが課せられてしまった場合、銀行にリクエストして返金してもらうこともできます。電話やメールでリクエストする方法があります。
Overdraft Feeは、銀行口座を適切に管理することで回避できるので、注意深く取引を行いましょう。 さもないと、信用スコアも下がり、そのうち銀行口座も開けなくなります。
だいたい、Overdraft Feeするぐらいの人物なら、日ごろから$がないわけで、貸し越しなどしないほうが本人のためでしょう、かつ下手をすると銀行の赤字資産が増えると思います
が
現実は、今回のお話の通りです。
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