諜報業界用語: 「DDoS攻撃」 <ー DoS攻撃のお友達
今回は「DDoS攻撃」について見て行きましょう。
「DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃:distributed denial-of-service attack )」 攻撃者が複数のコンピューターから一斉に攻撃対象のサーバやネットワークに大量のデータを送りつけたり、不要な処理を実行させたりすることで、サービスを妨害する攻撃です。
DDoS攻撃は、DoS攻撃(単一攻撃)の一種ですが、攻撃対象に送りつけるデータの量や、攻撃に使用するコンピューターの数が桁違いに大きいため、より強力な攻撃となります。
DDoS攻撃の種類は、大きく分けて「SYNフラッド攻撃」「UDPフラッド攻撃」「ICMPフラッド攻撃」「HTTPフラッド攻撃」の4つに分けられます。
SYNフラッド攻撃:TCPの3ウェイハンドシェイクのSYNパケットを大量に送りつけ、攻撃対象のサーバをリソース切れにしてサービスを停止させる攻撃です。
UDPフラッド攻撃:UDPパケットを大量に送りつけ、攻撃対象のサーバをリソース切れにしてサービスを停止させる攻撃です。
ICMPフラッド攻撃:ICMPパケットを大量に送りつけ、攻撃対象のサーバをリソース切れにしてサービスを停止させる攻撃です。
HTTPフラッド攻撃:HTTPリクエストを大量に送りつけ、攻撃対象のサーバをリソース切れにしてサービスを停止させる攻撃です。
DDoS攻撃の被害としては、Webサイトやサービスのアクセス不能、データの改ざん、システムのダウンなどが挙げられます。
DDoS攻撃を防ぐためには、以下の対策が有効です。
サーバやネットワークの脆弱性を解消する
ファイアウォールやIPSなどのセキュリティ対策を導入する
ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)を導入する
ボットネット対策を行う
DDoS攻撃は、近年増加傾向にあり、誰でも被害者になる可能性があります。そのため、DDoS攻撃に対する対策をしっかりと行うことが重要です。