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思考を変えれば、運命も変わる


何のために、僕らは考える力を高めようとするのか?
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それは、自分で選択肢をつくり、それを自分で選ぶ<自由>を得るためだ。

『シン・ロジカルシンキング』望月安迪

<問い_Question>をたてること、
<仮説_Abduction>を生み出すこと、
<示唆_Deduction>を引き出すこと、
<結論_Induction>に引き上げること、
そして知の探求サイクルを続けていくこと。


Q | Question

 解くべき問いを初めにしっかりと設定し、思考の照準の狙いを定める
A | Abduction
 その問いに対して、正しいかどうかはいったん脇に置き、意外性のある仮説を発想する
D | Deduction
 So what ?と何度も自問することで初期仮説が持つポテンシャルを引き出し、一本のストーリーとして展開させる
 「点」としての初期仮説を、「面」へと広げ、意味のある戦略ストーリーとして描く
I | Induction
 結論をまとめ、その正しさを検証するためのサポート材料を揃える

 
 これは、望月安迪さんが『シン・ロジカルシンキング』で示されている、思考の型「QADIサイクル」である。
 思考の型とは、「どのような頭の使い方をすればよいか」を型化したものだ。

 
 QADIサイクルのキーコンセプトは以下の4つ。

  1. 論理的整合性から「論理的意外性」へ

  2. 客観性の一辺倒から「主観と客観の知的バランス」へ

  3. 自己中心的な論理から「他者配慮の情理」へ

  4. 規則主義から「型と破れの戯れ」へ


 このQADIサイクルが新しいのは、従来のロジカルシンキングにはない、主観意外性を重視した点にあると思う。

 ロジカルに考えようとすればするほど、どこかで見聞きした「そんなことわかっている」ものになることに、わたしは違和感を覚えていた。
 また、考えなければならないと思っても、何から手をつけていいかわからない、と途方に暮れることもあった。
 それらに対して、道筋を示してくれているのが『シン・ロジカルシンキング』だ。


 何かを身につけるためには、量をこなさなければならない。
 質を問うのはその後だ。

 毎日少なくとも5分間は、Q→A→D→Iを使って考えるようにする。
 毎日たった1%良くなると、1年後には約37倍の結果が得られるから。
 まずは「どうしたら毎日続けられるか?」をQADIを使って考えてみる。


思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザー・テレサ

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