確かに経営者一族の妻だけど「しゃけこ業」を進むことで、夫婦も家業も幸せになる道を模索する。と、決めた話。
どうも、しゃけこ🐟髙橋圭子です。
これを読んでくださっている方も、リアルな場でお会いする方も「しゃけことわりと仲良くしてきたけど、そんなん知らへんかったわー」という方がほとんどだと思うことがありまして。
長くなってしまいますが、これを機にお話したいと思います。
実は、私は経営者一族の妻です。
夫・アルパカさんの思いもあり、今までほとんど誰にも言っていなかったのですが、アルパカさんの方のご実家は(昭和・平成の言葉で言うと、私の嫁ぎ先という表現になりますかね)義父など義親族が会社を経営しており、アルパカさんもそこで経営者として働いています。
ちなみに私は、結婚当初からその会社の事業には一切関わらず、相談援助の世界で思い切りやらせてもらっています。
勤め人時代も、管理職をさせてもらったり、宿泊出張にも行かせてもらい、アンコンシャス・バイアスで私を見ずに、いろいろとアサインしてくれた元職場やそのメンバー、アルパカさんや子どもにも感謝です。
アルパカさんからも「福祉業界でキャリアを積んできたんだから、それが活かせるような世界で、これからも仕事したらいいよ」と背中を押してもらい、相談業務の世界でお仕事をして、個人事業主として開業し、心理カウンセリングや地域コミュニティ活動など「しゃけこ業」と行う現在へと至っています。
家業の会社については、子どもの頃からTVコマーシャルで見たこともあり、普通に知っていました。ひょんなことで出会ったアルパカさんがまさかそういう人だったとは・・・。
世の中、何が起こるか分からないです。
「経営者一族の妻」には、夫を影で支えるor専業主婦or家業の裏方しか選択肢がない?
濃淡もあるのでしょうが、
一般的に、今の時代でも
「経営者一族の妻」は、
夫たちを立てて、自分は極力夫に迷惑をかけないように後ろに下がり、家の事は自分が全部やって、子どもを優秀な跡取りにする。
ということが暗黙の了解で求められているように、私には感じられています。
何度ネットで[経営者一族 妻]と検索しても、上に書いたようなスタンスで、夫を支えサポートする、夫に愛される奥さんになろう、ということしか書いておらず、「経営者一族の妻が夫とは違う世界で、自分も真ん中に立って仕事して、自分も夫も家業も幸せ!って人はいないのか・・・」と愕然としてきた十数年でした。
ここまで読んでいただくと、なんとなく想像されているかと思いますが、私は上記のタイプではなくて・・・。
自分が前に出てはいけないと思うより、(そんなに口数多くベラベラ話すタイプではないにしても)、自分がやりたいことを実現したいと思う性格や芸風で(笑)。
結婚後も意思を持ち、家業とは全く違う相談援助の仕事を続けてきましたし、家のことも子育ても、いろいろ分担しながらやっています。(でないと、発達凹凸(発達障害)子育ては回らない🤣)
結婚当初から、世間一般から求められているものと自分のキャラクター、そのギャップに強く悩み続けていました。
自分が自分らしく暮らしたり、自分らしく暮らすことによって、結果的に目立つこともある。
でも、いわゆる「嫁」が目立つことによって、家業のじゃまをしている、という感覚もなかなかぬぐえなかったり。
自分の事を話すのか、夫や義親族を主軸に話すのか
とくに、私が開業してから、ありがたいことにいろいろな場へ行かせていただく機会も増え、「しゃけこ活動」の中で私のことを経営者一族の妻と知っている人にお会いすることもちょくちょく出てきてきました。
その時に、すごく悩むのです。
「しゃけこ」として自分自身やしゃけこ活動のことをお話するのか、
「経営者一族の妻」として夫や義親族を主軸にした会話をすべきなのかと。
そしてもうひとつ。
世間一般が想像する「奥様」とラベリングされる恐怖
「経営者一族の妻」と周囲に知られることで、おしとやかで夫を立てる世間一般的な「奥様」というラベルで判断されて、私自体の人となりや興味関心に目を向けてもらえなくなるのでは?というのも、不安というかもはや恐怖に近い感情でした。
踏み込んで言うと、「経営者一家」=金持ち=優雅にお金を使って、キラキラして3000円とか5000円のランチでも食うてるんやろとか、何やかんやと嫌味を言われたりとか、世間知らずの嫁みたいなイメージがつけられるのでは?という部分も不安でした。
あと、私の個人的事情としては、野宿生活者の方や生活困窮者と呼ばれる方の支援の中で、私が『経営者一族の妻』というイメージだけが一人歩きすることで、支援に悪影響が出てもいけないなとも。
加えて、アルパカさんはかつて、家業の事で子どもの時に「金持ち金持ちー」とからかわれたこともがあるらしく、からかいや嫉妬への恐怖から絶対に周囲へ言いたくないという思いが強く、ほぼほぼ内緒のまま10数年が経過しました。
「経営者一族の妻」と公表することへのメリット
けれど、「経営者一家の妻」であることを公表するのにも大きなメリットがあると思ってます↓一例をあげると・・・。
いつばれるのだろうと思い悩みながら、ビクビク過ごさなくて済む。
経営者一族の悩みについての理解がある、昔ながらのジェンダー観で苦しんでいる人の思いに実体験を持っている、要は心理カウンセラー・ソーシャルワーカーとして、その部分も守備範囲だとお伝えしやすくなる。
こういうふうな『経営者一族の妻』の変わった生き方がいつかどこかで、だれかの参考になるかもしれない。 などなど。
公表するべきなのか、オープンにしないほうがいいのか。そのあたりを含め、夫婦間で数か月間、自分たちの立ち位置について、それはそれは相当な時間、話し合いをしました。
私たち夫婦が出した結論とは
結論としては・・・
昔ながらの「経営者一族の妻」は、時代に合っていないし、少なくとも我々には合っていないから、そっちに合わせるのは逆効果。
自分たちが新しい経営者一族の形を模索して、それをやっていく。
「でしゃばった嫁だ」「嫁が目立つな」「こんな嫁だから、夫もダメなんだ・・・」とか言ってくる人がいるかもし、今まで仲良くしてくれていた人が離れていく可能性もある。
でも、夫婦ともに批判されるリスクも織り込み済みで、しゃけこはしゃけこらしく、しゃけこ業をやる。
家業の関係者とお会いしても、態度や振る舞いを急変するようなことは不誠実。嫁らしい嫁の振る舞いじゃなかったとしても、いつも通りのしゃけこの態度対応でいる。
それが、今日時点での自分と我々夫婦の方向性です。
これからも、自分らしく「しゃけこ業」は続きます
というわけで、今日を機に、たまーに経営者一族の妻としての思いなども投稿もするかもしれません。
そして、これからも今までどおり、孤独・孤立を防ぐために、個人カウンセリングや社会的処方、企業さんへの仕事と治療の両立支援などの「しゃけこ業」、歌を歌ったり、神戸のまちで楽しく過ごしたり、発達凹凸子育て含め、いろいろなことをやっていきます。
引き続き、ご期待下さい!
しゃけことしゃけこ業、そしてアルパカさんとその家業をよろしくお願いします😊