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競技力の向上ってなんだ?

 現在、中学生の育成の手伝いをしてるけど7月から仕事の関係で2ヶ月ほど行けなくなる。7月の中旬には全国大会も控えているが、それまで見ていただけにいきなりほっぽり出すのも無責任なので、しこしこと選手の今後の課題や現状の所感を打ち出している。7月までに完成させ責任者に参考程度の資料として渡そうと思っている。

 話が飛ぶわけではないが競技力の向上ってなんでしょう。選手優先(プレイヤーファースト)の精神から選手の強化ってことになるだろう。選手の目線では単純に記録を伸ばすことが所属する学校、県のレベルが上がることになるので間違いではない。
 ただし指導する立場になったらどうか。競技力向上とは自分が育成している選手が強くなることだけが競技力向上なのか。私は違うと思った。選手だけじゃなく指導者も成長しなければ、真の意味で競技力の向上とは言えないのではないだろうか。
 選手の競技人生は人それぞれだが中学時代、高校時代、大学時代は全員平等に決められた期間が設けられている。その中でいかに成果を出すかは選手も指導者も取り組むべき課題だ。しかし次の世代を育成するのは指導者にしかできない。継続的にそれぞれの時代で強い選手を作れるのは指導者の役目だ。強豪と言われている都道府県は優れた選手がいるところではなく、優れた指導者がいるところなのだと思う。
 私は個人的に強くなるための3か条を持っている。それは「才能」「指導」「環境」だ。勘違いして欲しくないので最初に書いておくが、決して当てはまらなくても強い選手はいるので目安程度に考えて欲しい。「才能」は選手の能力。生まれ持った強い関節や骨格だけではなく、努力し思考できる選手も才能だと言える。「指導」は指導者の能力。様々な場面で経験を積み、知識がある優れた指導者のような質の面だけではなく、それぞれ得意分野がある複数の指導者がいる量の面でも指導体制が整っていると言える。「環境」は人間関係でいざこざがないとか練習に集中できる環境やそのまま練習場所という環境のこと。高校では夜遅い時間に練習ができないことなども多いと思う。オーバーワークを推奨しているわけではないが、練習しようと思ったときにある程度遅い時間でもできるような環境があるといい(未成年は親の了解とか一緒に練習してくれる大人と一緒にね)。

 こうやって考えると指導者の仕事は意外と多い。選手の育成以外にも「環境」を整えてあげることも大切なのかもしれない。そしてなにより競技力の向上とは選手の強化+指導者の成長ということを忘れない。
 最後に指導者として私が今できる限界として、作成した選手データを活かしてくれ~。そして選手は全中頑張ってね。


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