
手のひらの中の未来について
将来の夢は、と訊かれて思い浮かぶ答えはない。
でも、将来どんな風になっていたい?にはたくさん答えられる。
以前の記事("未来を描くのは自由自在")でも、将来のことについて書いたけれど、今やっている仕事に対しての考えが少し変わったりしたので書いておく。
この前、わたしがかつて行きたくて仕方がなかった部署の方々と飲む機会に恵まれた。
規模のでっかい仕事。他の人に自慢げに話せそうな仕事。クリエイティブなことも出来ちゃう仕事。
その事実に変わりはないのだけれど、
不思議なことに、私はその仕事をしている方々の前で、今の仕事がどんな風に楽しくて、一緒に働いている人たちがどんなに大好きかを話していた。きっとその時のわたしの目は輝いていただろう。自分でもわかる。
その部署に行きたい、なんとかこの飲み会でチャンスを掴みたいとは思わなかった。
就職活動をしていた頃に、あれほど行きたかった会社も、部署も、今となっては違ったのだなと思える。
当時は思い通りにいかなくて、過呼吸になるほど泣いたりもしたし、納得いかなくて落ち込んだりした。メラメラ闘争心を燃やしたりもした。
そうやってたどり着いた今の場所が、わたしの行き着くべき場所だったなと思う。ここに辿り着けて良かったと心から思う。
大変な仕事だけれど、楽しいと思える瞬間がたくさんある。楽しいと思える明確な理由もある。やりがいもある。
使命感とプライドを持って仕事が出来ることに悦びを感じる。
何より、一緒に働いている人たちのことが大好きで大好きでたまらない。
幸せだと、胸を張って言える。
そういうことなのだな、と思う。
人生、思い通りにいかなくたって、それでいいよなと思う。思い通りに行くことが幸せなこととは限らないよなあと思えるようになった。
毎日悔いなく後ろめたいことをすることなく一生懸命生きていたら、思い通りにいかなくたって、辿り着いたその場所が、きっと幸せに生きていける場所。
そう思うようになった。
約2ヶ月前にはそこまで考えを至らせることが出来なかった。考えを進化させることができたことにちょっぴり感動を覚える。それもこれも、自分が毎日頑張ってきたからだよなと思う。
将来どういうポジションになりたいとか、行きたい部署とか、ある?
と訊かれて、少し前のわたしなら、ただただ「わかりません」と答えることしか出来なかっただろう。
目指したいゴールはないけれど、とりあえず今はただ、目の前に現れたやるべきことを一生懸命やって行けば、少しずつ道が拓けて行くんじゃないかなと思います。
そう答えることができたわたしは、1年前よりも確実に成長している。
もっともっと頑張りたいことがいっぱいある。なりたい理想のわたしまで、まだまだタスクは多い。でも、それをひとつひとつクリアしていくのがとても楽しみ。
一段一段、素敵なわたしになる階段をのぼって、輝いて、また新しい道を見つけて、またのぼって。
今、未来がとても眩しい。
今出来ることをめいいっぱいやる。
そしたら道は拓けていく。
「運命を切り拓く」ということは、
分かれ道で選択するようなものではなくて、毎日少しずつ耕して可能性を拡げることなんだなと。
改めておもう。
未来は、この手でどんな風にも出来る。
わたしの未来は、あかるい。
#エッセイ #就活 #将来