京都という町、そしてカフェ、君とのこと。
京都、出町柳。
青春時代を過ごした大学から少し歩いたその場所は、もうひとつの最寄り駅だったにも関わらず、あの頃には全く立ち寄らなかった場所。
「せっかく京都の大学に行ってたのに」
と言うのは親も、友達も、初対面で知り合った人なども。
異論はない。わたしは学生時代、この街のことをほとんどなんにも知らなかった。
おしゃれなカフェも、寺社仏閣も、歴史も、「知っていたら素敵だろうな」レベルで、結局のところ、わたしが夢中だったのは音楽と、恋だった。
だから、今でも京都を訪れてそこに横